動画広告にはさまざまな種類があり、それぞれで特徴が異なります。
近年動画広告の需要は伸びていますが、それぞれの特徴を理解した上で取り組むことが大切です。
そこで、今回は動画広告の種類や代表的な媒体、動画広告の効果測定に用いる指標などについて詳しく紹介していきます。
動画広告の種類
動画広告には、以下のような種類があります。
まずは、それぞれの特徴について理解するところから始めましょう。
インストリーム広告
インストリーム広告は動画の冒頭や途中で自動的に再生される動画広告です。
YouTubeで動画を視聴する時に流れる広告はまさにインストリーム広告です。
インストリーム広告にはスキップできるものとできないものがあり、多くのユーザーに配信できることからリーチを広げやすいという特徴があります。
また、広告の配信先を細かく設定することができ、動画の再生時間に合わせて映像やナレーションなどでインパクトのある訴求に期待ができます。
ただし、インストリーム広告はクリエイティブ次第で視聴者の印象を大きく左右するため、時間や手間、コストがかかるというデメリットを感じる場合もあるかもしれません。
インバナー広告
インバナー広告はディスプレイ広告枠に配信される動画形式の広告で、インディスプレイ広告とも呼ばれています。
インバナー広告はWebサイトを閲覧しているユーザーにアピールすることができるため動画を見ないユーザーにもアプローチできる点が特徴です。
動画内容の情報量次第では訴求力が高いアピールができるためブランドの認知度向上や売上アップに期待ができます。
ですが、インバナー広告は動画のファイルサイズによっても配信費用が変動し、コストは静止画広告費用の数倍~数十倍になることもあります。
インリード広告
インリード広告はユーザーがWebページをスクロールして動画広告が画面に表示された瞬間に動画が再生される仕組みです。
インリード広告は4Gを超えた5G回線へのインフラの強化により、より五感に訴えかけることのできるという魅力があります。
また、広告を広告として認識しないまま自然に接触機会を作ることで、ユーザーからしてもストレスなく広告を目にすることができます。
また、「売り込み」型広告が市場に対して限界を迎えていることからもインリード広告の需要が高まっています。
アウトストリーム広告
アウトストリーム広告は動画サイトだけでなくさまざまなWebサイトに表示できる魅力があります。
幅広いユーザーに広告を見てもらうことで認知度を高める効果的な手段と言えます。
また、アウトストリーム広告は表示先の自由度が高くSNSや口コミなどでも拡散されやすい点も魅力です。
動画広告が出稿できる代表的な媒体
続いて、動画広告が出稿できる代表的な媒体を紹介していきます。
オンラインとオフラインに分けてそれぞれ紹介していきますので、参考にしてください。
・オンライン
YouTube
YouTubeは動画広告市場を率先している媒体の一つで、他の動画広告と比べても圧倒的な配信量を確保することができます。
また、Googleが保有するデータをしよ輸して配信することができるため、自社に合うターゲットに合わせて配信することも可能です。
また、在庫が多い分配信単価を安く抑えて配信することもでき、費用対効果が優れています。
Facebookはタイムライン上や右側の広告枠に配信することができ、ターゲティングの精度が高い点が魅力です。
また、Facebookは実名制で登録するのが基本てで、拡散性にも優れている媒体のため動画広告を出稿することで認知度を拡大させることもできます。
ターゲティングの精度を高めて配信したいのであれば一番おすすめの媒体です。
Instagramは世界で月に10億人以上のアクティブユーザーがいるSNSです。
ユーザー層としては20代~40代の女性が多く、投稿や写真をみて商品を購入するなどのリアクション率が高い点が大きなメリットです。
Instagramはシェア機能がないため拡散力は劣ってしまいますが、女性向けの商品やサービスを訴求する場合にはおすすめです。
また、ECサイトなどを運用している場合でも直接誘導することができるためWebサイトに誘導したい場合にも向いています。
Twitterは10代~50代などの幅広い世代に利用されているSNSです。
男性も女性も利用者数は多く、リツイート機能で拡散力が高い点が大きな魅力です。
動画広告の費用が高くても拡散されれば広告費を抑えてそれ以上の効果に期待ができます。
戦略的に運用ができれば、費用対効果が高く独自の機能を用いた広告フォーマットが多い点をTwitterに広告を出稿するメリットです。
LINE
LINEは国内で圧倒的なアクティブ率を誇るメッセージアプリです。
LINE BLOGやLINE マンガ、LINE NEWSなど、たくさんのコンテンツと連携することでそれぞれに合わせた広告を出稿できます。
国内で多くのユーザーにリーチすることができ、ターゲティングしやすい点がLINEに広告を出稿するメリットです。
TikTok
TikTokは多くの若者に人気のショート動画SNSです。
10代~20代のアクティブユーザーが多く利用しており、エンゲージメント率が優れている点が特徴です。
TikTokを利用しているユーザーは積極性が高く広告を受け入れやすい傾向にあります。
動画広告を見てもらいやすく、IMP保証がついているため、コストパフォーマンスが期待できる点も魅力です。
アプリ
アプリ広告はスマートフォンのアプリの画面内に表示される広告です。
アプリの画面下部や上部などに自然に広告を出稿して常時表示させることができ、ユーザーの印象に残りやすいという特徴があります。
また、使用しているアプリに表示される広告は信頼性が高くコンバージョン率が高い傾向にもあります。
また、アプリ広告市場規模は高いのにも関わらず、競合が少ないため広告費用が高騰していません。
・オフライン
続いて、オフラインの広告媒体の特徴を紹介していきます。
電車内広告
電車内広告は視認性の高さが魅力です。
電車は多くの人は習慣として利用しており、視認される機会が多いです。
特に、都市部においては公共交通機関を利用する人は多く、大勢の目に触れる機会が多くなります。
タクシー広告
タクシー広告は資金や決裁権をもった利用者に直接訴求することができ、購買意欲や高倍率が上がったり、高額の商材の購入に繋がりやすいというメリットがあります。
実際にタクシーの広告の多くは中小企業向けのビジネス広告が多く、高い費用対効果を得ることができるでしょう。
屋外ビジョン
屋外ビジョンは特定の地域に対してアプローチすることができ、広範囲にアプローチする予算に比べても少ない費用で効果を実感できるメリットがあります。
広告の効果測定がしにくいというデメリットはあるものの、地域密着型の飲食店やサロンなどの経営には向いている媒体になります。
動画広告の効果測定に用いる指標
続いて、動画広告の効果測定に用いる主な指標について紹介していきます。
動画広告の効果測定に用いる主な指標は以下のとおりです。
それでは、それぞれくわしく解説していきます。
再生回数
再生回数は動画が再生された回数です。
動画広告はまずは動画自体を見てもらわないと意味がありません。
そのため、視聴回数は常に確認しておく必要があります。
例えば、30秒以下の動画であれば最後まで再生される、クリックされただけでカウントされるなどそれぞれのプラットフォームによっても定義は異なるため事前に理解しておくことが大切です。
完全視聴率
完全視聴率とは広告が表示された回数のうち最後まで視聴された割合を指します。
ビジネス成果に繋げるためには動画を最後まで視聴してサイトに遷移してもらうことが大切です。
再生回数が多くても完全視聴率が悪いとコンバージョン率も低下してしまうため広告の内容を見直す必要があるでしょう。
CV(コンバージョン)
コンバージョンは訪問者がホームページの目標としているアクションを起こしてくれた状態のことを指します。
コンバージョンはどんな成果が欲しいのかのゴールの部分にあたり、問い合わせ件数を増やしたいのか、自社の商品を購入してほしいのかなど広告主によっても定義が異なります。
コンバージョン数は目標を達成できた数ですので、動画による訴求力はどのくらいアップしているのかなどを確認、分析した後に次の施策を打つ時に役立ちます。
クリック数
クリック数は動画広告をユーザーが実際にクリックした時にカウントされる回数です。
クリック数が高ければユーザーの反応が良いということがすぐにわかるためシンプルな指標になります。
また、表示された広告の回数のクリック数を割るとクリック率を算出することができ、ユーザーの興味がマッチしている度合を確認することもできます。
動画広告はWeb広告の中でも特に市場が拡大しているフォーマット
今回は動画広告の種類や代表的な媒体、動画広告の効果測定に用いる指標などについて詳しく紹介してきました。
動画広告はWeb広告の中でも市場が特に拡大しているフォーマットです。
動画広告や媒体を上手く利用することでコンバージョン率アップや認知度向上などに期待ができます。
また、動画広告はストーリー仕立てにする工夫をすることで配信効果が高まり、結果的によい効果が得られます。
動画広告にはさまざまな種類がありますので、まずは広告の種類と媒体は自社によってどれが最適かのかを理解した上で、動画広告を出稿しましょう。
〇こんな記事も読まれています。