「モーショングラフィックスを使って一味違った動画を作ってみたい」
「モーショングラフィックスを学びたいのだけど、どうやって勉強すればいいのか分からない」
動画制作でモーショングラフィックスを導入するとインパクトのある作品になります。
しかし、モーショングラフィックスを扱ったことがなく、何を勉強すれば作れるようになるのか分からず困っていませんか?
この記事ではモーショングラフィックスを扱えるようになるために必要な情報をまとめました。
必要な知識から制作に必要なソフト、モーショングラフィックスを学ぶスクールまで隅々まで紹介します。
モーショングラフィックスとは
モーション=動き、グラフィックス=絵・図のことで、モーショングラフィックスとは絵や図・文字などに動きや音を加えた映像表現を指します。
静止画だけだとインパクトに欠けるところでも、アニメーションの動きを加えるだけでも注目される動画になります。人の話す速度に合わせてテロップ(文字)が出てくると動画を注視するでしょう。的確に情報を伝える面でもモーショングラフィックスは活躍しています。
通常動かない絵や図が動くことで動画の自由度はさらに上がります。ホワイトボードに書いた絵が動き出す動画を一度は目にしたことがあるかもしれません。ホワイトボードアニメーションもモーショングラフィックス技術の一部です。
動画にインパクトを与えることができるモーショングラフィックスは、用途も幅広いです。動画オープニングタイトルやCM、SNS広告はもちろん、最近では教育面でのサポート、プロジェクションマッピングによる映像と造形のコラボレーションにも広がっています。
モーショングラフィックス制作に必要な知識とは?
モーショングラフィックスを制作する上で必要となる知識はどのようなものがあるのでしょうか。
グラフィックデザインやタイポグラフィ、動画編集に関するところまでさまざまあります。
タイポグラフィ・フォントに関する知識
タイポグラフィとは、文字のデザイン技法です。文字を使って情報を読み取りやすく工夫し、レイアウトを変えて情報を伝わりやすくします。
また、文字を動かしたりフォントサイズを変更したりすることで、視覚的インパクトを与えられます。モーショングラフィックスはもちろん、動画やテレビに至るまでタイポグラフィの活躍の場は広いです。
タイポグラフィを動画に取り入れるときには
- フォントを多用しすぎない
- 取り扱うフォント種類の相性を確認する
- 色の配色に注意する
- 統一感を持たせる
などに注意をしましょう。
フォントは多くて3種類まで、バラバラな種類を使うのではなく系統が同じでフォントのイメージと動画イメージを合わせる必要があります。
色を多用すると華やかになりすぎて見えづらくなってしまいます。動画でも静止画でも派手になりすぎることを好まない人も多くいます。「見やすいこと」を最優先に配色を行いましょう。
大事なことは統一感を持たせることです。どこに注目してもらうのかを設計する段階でよく考えることが重要になってきます。
アニメーションに関する知識
2Dアニメーションに対する知識も必要です。いわゆる平面的な動きをするアニメーションのことで、モーショングラフィックスでも重要な役割を果たします。
こちらの動画は「メールワイズ」の紹介動画です。
親しみやすいアニメーションと商品サービスのセールスポイントを上手く掛け合わせた動画になっています。
ただ紹介するだけではなく、なぞかけを取り入れることで視聴者の興味を引き、最後まで閲覧してくれるよう工夫されたアニメーション広告です。
アニメーションはあらゆる世代から受け入れてもらえる習性をもっています。なぜか引き込まれる可愛らしい動きと、動きに合わせた音楽で興味を与えると同時に、情報に興味を持ってもらえるでしょう。
音に関する知識
動きとともに効果音やBGMの音に関する知識を付けておくとよいでしょう。
動画情報に合う音を付けたりタイミングに合わせて効果音を付けることでより注目を集められます。
モーショングラフィックスの雰囲気やイメージに合う音楽を選んで付けるようにしましょう。
また、音が少しでもずれてしまうと人は違和感を感じてしまうので注意が必要です。
コピーライティングに関する知識
コピーライティングとは、言葉で商品やサービスのイメージを印象づける文章、または技法のことです。
ブランドイメージを与えたいターゲットを明確にし、情報を適切に伝えられる表現を行うことが求められます。
動画編集ソフトの操作方法
モーショングラフィックスを実際に制作する動画編集ソフトの操作方法を学びましょう。
今ではアプリで簡単に動画編集できるアプリもありますが、動画編集ソフトに比べて機能が制限されてしまいます。
仕事や副業で使う場合は即戦力になるものを、趣味で使う場合でも必要なところを重点的に学びます。
操作方法を覚えることができたら、新たな機能を習得しグレードアップしていきましょう。
モーショングラフィックスの作成手順
モーショングラフィックスの作成方法を順を追って説明していきます。
学んできた知識を詰め込んだ動画を作成しましょう。
企画
何を伝えたいか、どのようなストーリーにするのか、デザインのこだわりに至るまで、動画の目的に合わせて企画を制作します。
モーショングラフィックスの目的はインパクトの強い動画を作り、視聴者に伝えたい情報を的確に伝えることにあります。
企画の段階で目的がずれてしまったり、目的に合わないストーリーやデザインになってしまうと目標達成できる動画にはなりません。
素材集め
動画編集を行うに当たって、必要な素材を集めましょう。
動画編集ソフトを使って自作して必要な素材を制作したり、素材サイトからダウンロードすることも可能です。
初心者の人はテンプレートを使うところから作業を行い、慣れていくことも重要です。
素材を集めるときにも、ロイヤリティーフリーで商用利用可能なものから取り入れるようにしましょう。
動画編集
集めた素材やテンプレートを使って動画編集ソフトで編集作業を行います。
素材をつなぎ合わせてひとつの動画にしていく作業です。
動画が一通り完成してから音楽を取り入れ、効果音で更なるインパクトを与えていきます。
たくさんの機能を使い華美すぎるものを作るのではなく、ストーリーに沿ったシンプルなものに編集できるように注意しましょう。
モーショングラフィックス向けおすすめ動画編集ソフト&アプリ5選
モーショングラフィックスを制作するときに必要な動画編集ソフトとアプリをご紹介します。
初心者にも使いやすいアプリやプロ仕様のソフトまで揃っています。
After Effects
モーショングラフィックス制作といえばAfter Effectsと言われるくらい有名で代表的なソフトです。
PhotoshopやPremiere Proを提供しているAdobe社のもので、これ一つでモーショングラフィックス制作のほぼ全てを実現できます。
代表的なソフトなので機能を解説する無料動画も多く、一から学びたいときに便利です。
初心者向け動画もたくさんありますので、無理なく使うことができます。
2,480円からの月額利用料を払うことで使用でき、7日間の試用期間も設定されています。
AviUtl
WindowsOSで利用可能な完全フリーの動画編集ソフトです。
プラグインで機能を追加するタイプのソフトで、無料なのに多機能であることから多くのユーザーが使用しています。
個人で開発されたソフトですが、1997年から現在(2022年)まで機能を追加しながら運用を続けられています。
利用者が多く使い方の説明動画がインターネット上に載せられており、勉強にも使えます。
初心者向けのソフトのため、モーショングラフィックス制作の流れを学びたいときにも導入をしてみても良いでしょう。
DaVinci Resolve
中級者からプロ向けの動画編集ソフトです。
ハリウッド映画の編集にも使われる本格的なソフトで、Fusionページでエフェクトを迅速に制作できます。
レイヤーに分かれているのではなく、ノードツリーと呼ばれる積み木のような”ノード”をつなぎ合わせて制作していくものです。
2Dアニメーションも作れるので是非試してみてください。
DaVinci ResolveFusionのダウンロードはこちら
Filmora
分かりやすくシンプルな見た目なので初心者から使える動画編集ソフトです。
基本的な動画編集機能に加えて、モーショングラフィックスを制作することもできます。
FilmoraではFilmstockという素材サイトが用意されていて、モーショングラフィックス素材も多く扱っています。
初心者でも取り入れやすく、動画編集ソフト+素材サイトが揃っていて取り掛かりやすいでしょう。
iMovie
iOSに標準インストールされた動画編集ソフトです。
iPhoneで撮影した動画をクラウドを通じてMacで編集できます。
シンプルな設計なので、直感的な操作で編集が可能です。
モーショングラフィックス用のテンプレートも用意されており、無料で利用できますのでモーショングラフィックスに触れてみたい初心者にもおすすめです。
Alight Motion
スマートフォンやタブレットなどで簡単にモーショングラフィックスを制作できるアプリです。
基本的な機能は全て揃っており、複数レイヤの設定も色調整もAlight Motionでできます。
無料で使うことができますが、透かしが入ってしまいます。
気になる方は有料版に課金して透かしを削除し、プレミアム機能が使えるようにグレードアップをしてください。
モーショングラフィックスをとりあえず試してみたいときに、アプリで簡単にできるのは良いです。
モーショングラフィックスが学べるスクール5選
初心者からモーショングラフィックスを習得するまでは独学だとかなりの時間を有します。
少なからず皆さんスクールを検討するのではないでしょうか。
ここではおすすめのスクールをご紹介します。
Chapter Two
動画制作会社が運営している動画編集スクールです。
After Effectsを中心にした学習コースが開設されており、モーショングラフィックスを学びたい人におすすめします。
モーショングラフィックスは高単価案件が多くプロから学ぶことで即戦力が身に付きすぐに仕事に取り組むことができます。
動画編集からモーショングラフィックスの導入を学べることはもちろん、営業力が磨けます。
撮影や動画編集スキルを身に付けることができても、営業して自分を売り込むことができなければ仕事につながることはありません。
不安になる”営業”を教えてくれる動画編集スクールは「Chapter Two」だけです。
対面授業とオンライン授業が選べ、さらにビデオ学習を取り入れることでスムーズにスキルアップを目指せます。
専用のコミュニケーション場が設けられており、受講後のサポートもしっかりしてもらえるので、初心者からプロになるまでつまずくことなく続けることができます。
始めに目標設定をしっかり行うので、目標を見失うことなく受講することができるでしょう。
デジタルハリウッド モーショングラフィックスデザインコース
実績が多く、最速3ヶ月で初心者からプロになれるとされる動画編集スクールです。
広く対面授業を展開しており、講師に直接質問できるメリットがあります。
もちろんオンラインスクールも受講可能で、通えない人でもおすすめします。
モーショングラフィックスデザイナーコースがあり、タイポグラフィやカラーセオリーなどデザインの基礎知識と専用ソフトの使用スキルを学ぶことができます。
デジタルハリウッドモーショングラフィックスデザインコースはこちら
BYND
動画とモーショングラフィックスを学べるスクールです。
パソコンを持ち込み、最短1ヶ月で動画編集を学ぶことができます。
BYNDでは「通学制」を採用しています。
東京・青山にあるスタジオで専任講師が直接指導してくれるので、1ヶ月という短期間で必要なスキルを学ぶことができます。
一方で、遠方で教室まで通えない人や負担になる人にはおすすめしません。
モーショングラフィックスとフォトグラフィックを学ぶことができるスクールなので、東京近郊にお住まいの方におすすめします。
【BYND青山】
SHELikes
女性限定、月額制で学べるオンラインスクールです。
女性ならではの悩みや不安を取り除いてくれ、サブスクリプションタイプで29講座を自由に学べるスクールとして注目されています。
未経験者からでも取り組みやすいカリキュラムが組まれているので、挫折することなく技術を取得できます。
Udemy
買い切り型のオンライン講座です。
自主学習で進めたい方にはおすすめの講座で、直接講師に質問することもできます。
モーショングラフィックスや動画編集のプロが教材を作成して動画で解説してくれます。
時間がなくてもインターネット環境が整っていればどこでも学習できるので、忙しいひとにおすすめです。
まとめ
モーショングラフィックスとは絵や図形・文字に動きや音を加えて表現する動画編集の技法です。
マスターするために必要な知識とおすすめの編集ソフトを紹介しました。
- タイポグラフィの知識
- アニメーションの知識
- 音に関する知識
- コピーライティングに関する知識
- 動画編集ソフトの操作方法
など、複数のことを学ばなければなりません。
モーショングラフィックスを教えてくれるスクール「Chapter Two」は、初心者からプロを目指す仕組みが整っています。
プロの講師がオンライン・オフラインで講座を行ってくれるので、即戦力になる技術を身に付けられ仕事にも直結します。
技術だけでなく営業力を教えてくれるので、営業が苦手な方でも動画編集者としての第一歩を踏み出すことができますよ。