クリエイター育成スクールの株式会社Chapter Two(チャプターツー)では、現在フリーランスとして活躍している方に向けて「フリーランスになったきっかけ」に関するアンケート調査を行い、その概要を発表します。
■アンケートの調査概要
調査対象：フリーランスとして稼働する男女578名
調査時期：2024年8月20日～2024年8月25日
調査地域：全国
フリーランスとしての現在の職業を教えてください
フリーランス578名に対し、現在の職業をヒアリングしたところ、最も多い回答がクリエイティブ系（142人）という結果となりました。
次いで接客系（120名）と続き、ITエンジニア系（61名）、Webライター系（35名）、教育系（25名）、マーケティング系（16名）、医療系（15名）、インフルエンサー系（10名）という結果となりました。
フリーランスになる前はどのような職業や仕事をしていましたか？
回答者に対し、フリーランスに転向する前の職業をヒアリングしたところ、最も多い回答が自営業（148名）が最も多い結果となりました。
次いで会社員（技術職）（96名）、クリエイティブ系（デザイナー、ライター、映像制作など）（77名）、会社員（営業職）（48名）、会社員（事務職）（36名）、教育職（教師、講師など）（31名）、アルバイト・パートタイム（29名）、エンジニア系（23名）、学生（16名）と続いています。
フリーランスとして働くようになったきっかけを教えてください
フリーランスに対して、「フリーランスとして働くようになったきっかけ」を調査致しました。
回答者のうち、最も多い回答が『自分の時間を自由に使いたかった』（110件）、次いで『専門スキルを活かして独立したいと思ったから』（106件）、『特になし』（85件）、『在宅やリモートで働きたかったから』（40件）、『収入を増やしたいと思ったから』（37件）、『健康上の理由で働き方を変える必要があったから』（34件）という結果となりました。
特に多くの票を集めた『自分の時間を自由に使いたかった』をはじめ、全体3位の『在宅やリモートで働きたかったから』などに票が集まっていることから、場所や時間にとらわれずに働ける環境を求めてフリーランスに転向した人が多いことがわかります。
また全体2位の『専門スキルを活かして独立したいと思ったから』などにも票が集中しています。
スキルを活かして独自のキャリアを築こうとする人々が多いことがうかがえるでしょう。
また、『特になし』という回答も多数あることから、特に明確な理由がなくてもフリーランスを選択した層が一定数存在していることがわかるでしょう。
上記の結果からフリーランスという働き方は、時間やスキルの自由を重視し、自己実現やキャリアの選択肢として広く受け入れられていることがわかります。
フリーランスになって感じた不安や課題はありますか？
フリーランスに対して、「フリーランスになって感じた不安や課題はありますか？」と質問を行ったところ、下記のような結果となりました。また複数選択式としています。
回答者の職業のうち、最も多い回答が『収入の不安定さ』（372件）、次いで『仕事の継続的な受注とクライアントの獲得』（128件）、『社会保険・税金の手続き』（99件）、『キャリアの将来性に対する不安』（82件）、『自己管理やスケジュール管理』（80件）、『クライアントとのコミュニケーションや契約交渉』（63件）という結果となりました。
フリーランスとして働く際に感じる不安や課題の中で、最も多くの票を集めたのは「収入の不安定さ」となり、特に多くの方が懸念していることがわかりました。
フリーランスの収入は仕事の量やクライアントの数に大きく左右されます。
会社員と違い、自身で仕事を獲得していかないといけないことから、安定した仕事を確保することが大きな課題になっていることがうかがえます。
また、「仕事の継続的な受注とクライアントの獲得」（128件）や「キャリアの将来性に対する不安」（82件）についても、多くの回答が寄せられました。
長期的なキャリアの見通しに対する不安が広がっていることがわかります。
次に多かったのが「手続きや管理の課題」で、特に「社会保険・税金の手続き」（99件）に関する不安が際立っています。
フリーランスは税務や保険の手続きを、自身で行う必要があるため、最初のハードルとして感じる方が多いということがわかるでしょう。
「クライアントとの関係やスキル面」に関する不安も、多くの方が感じているようです。
「クライアントとのコミュニケーションや契約交渉」（63件）や「スキルの向上や自己研鑽の必要性」（63件）といった課題にも票が集まっていることから、フリーランスとして成功するには、スキルの向上やクライアントとの良好な関係を築くことが重要であるでしょう。
「メンタル・ライフバランス」の面でも課題が見受けられます。
「孤独感や人とのつながりの希薄さ」（62件）と、会社員と違い、個人プレーとなり煩わしい人間関係から解放されるものの、他者との交流が減ることで生じる孤独感が背景にあるようです。
「ライフワークバランス」（60件）に対する不安が挙げられており、フリーランスの働き方が一人で行うことが多いため、
こうした結果から、フリーランスの働き方は自由度が高い一方で、安定性や管理能力が求められることがわかります。
これらの課題を解決するためには、収入の安定化や自己管理能力の向上が鍵となるでしょう。
自身が身を置く業界のトレンドやフリーランス間での情報収集を積極的に行う必要があるでしょう。
フリーランスになる前に知っておきたかったことはありますか？
フリーランスに対して、「フリーランスになる前に知っておきたかったことはありますか？」と質問を行ったところ、下記のような結果となりました。また複数選択式としています。
回答者の職業のうち、最も多い回答が収入の不安定さとその対策（176件）、次いで税金や社会保険の手続き（162件）、単価設定と見積もりの方法（69件）、クライアントとの契約や取引のルール（64件）、仕事の受注やクライアントの獲得方法（64件）、仕事とプライベートを両立するための方法（55件）という結果となりました。
フリーランスになる前に知っておきたかったこととして最も多くの回答が寄せられたのは「収入の不安定さとその対策」（176件）と「税金や社会保険の手続き」（162件）という結果になりました。
正社員と違い安定的な収入が確約されていません。
契約終了による影響のほかにも自信の病気やけがなどににより稼働が止まってしまうなど、予測しない出来事にも大きく影響を及ぼしてしまうため、自己管理による対策が重要であるとうかがえるでしょう。
またフリーランスは自己管理で税務申告や保険加入を行う必要があります。
特にフリーランスに転向してすぐは知識もなく、予想以上に複雑であることが分かります。自ら調べ、情報を収集していくことが重要です。
また、「単価設定と見積もりの方法」や「クライアントとの契約や取引のルール」に関する情報も見逃せません。
安定した収入やキャリアのためにも、継続的な契約を結べることが理想です。そのためには、契約内容をしっかり確認をし、単価や稼働内容をすり合わせを行うことが大切でしょう。
トラブルを未然に防ぎ、クライアントとの良好な関係を築くためにも事前に知りたかったと感じた方が多いようです。
これらの課題を事前に把握し、適切な対策を講じることで、フリーランスとしての成功と安定した生活を実現できるでしょう。フリーランスの道を進む前に、これらの知識と準備が不可欠であることが、この結果から明らかになりました。
