動画編集 2022.04.28(木)

動画編集で必要なストレージ容量とは?【PCを買う前にチェック】

動画編集を始める上では、PCが必要不可欠です。

しかし、これからPCを買おうと考えている方にとっては、どのくらいのストレージが必要なのかわからないかもしれません。

そこで今回は、動画編集で必要なストレージ容量をメインに、HDDとSSDの違いや容量以外でチェックしておきたいポイントなどを紹介します。

これからPCを買おうと考えている方は、この記事の内容を踏まえて自分に合ったPCを探してみましょう。

ストレージ容量の前にHDDとSSDの違いを知っておこう!

ストレージ容量を紹介する前に、まずはHDDとSSDのことを紹介します。

HDDとSSDのことを知っておくことで、容量のことが理解しやすくなります。

HDDとは?

HDDはHard disk driveの略称であり、磁性体を塗布した円盤を高速回転させて磁気ヘッドが移動することにより、情報の記録および呼び出しが可能になる補助記録装置のことです。

基本的にはHDDと呼ばれており、多くのPC内部に取り付けられています。

HDDのメリット

HDDのメリットは、リーズナブルな価格ながらも大容量であることです。

HDDはSSDよりも価格が安く、コストを抑えたい方にも向いています。それでいて大容量であるため、大量の情報を保存したい方におすすめです。

また、HDDはSSDと比べて書き換え可能回数が大幅に多いため、データの長期保存に向いています。

そのことから、大切なデータを長期間保存したいのであれば、HDDが良いでしょう。

HDDのデメリット

上記のようなメリットがある一方、デメリットもあります。それは読み書きに時間がかかることです。

その上、衝撃に弱いこともHDDのデメリットであり、これから回転するパーツで構成されているがゆえに抱えている弱点です。

もし動作中に床に落とすといった衝撃を加えてしまうと、内部の円盤が傷ついて壊れてしまう恐れがあります。

リーズナブルなものだとはいえ、できる限り丁寧に扱いましょう。

SSDとは?

SSDはSolid State Driveの略称で、半導体メモリをディスクドライブのように扱う補助記録装置のことです。

こちらもHDDと同じく略称で呼ばれており、HDDの代わりにSSDを搭載したPCも多数販売されています。

SSDのメリット

SSDはHDDと比べ、データの書き込み速度や読み込み速度が圧倒的に速いというメリットを持っています。

そのため、スムーズに動画編集作業をしたい方にはぴったりな存在です。

その上、可動領域が少ないという点もメリットとして挙げられます。

可動領域が少ないからこそサイズもコンパクトにでき、結果としてノートPCのストレージとして取り入れやすくなっています。

SSDのデメリット

SSDのデメリットは、やはりコストです。HDDよりも高額であり、どうしてもお金がかかってしまいます。

数年前と比べるとSSDの値段も下がったとはいえ、HDDと比べるとまだ高額なのが現状です。

また、SSDは熱や電気的なストレスに弱いというデメリットがあり、HDDとは違った故障リスクを抱えています。

その上、SSDの場合はデータを複数のフラッシュメモリーチップに分散して保存することもあり、1つのチップが壊れただけでPCがフリーズしたり、起動できなくなったりなどの問題に発展する恐れもあります。

基本的に容量は多いほど良い!

動画編集向けのPCを探すのであれば、基本的にストレージの容量は多いほど良いです。

しかし、容量が多いほど高額になるため、どのくらいの容量を基準にすれば良いかわからないかもしれません。

そのような場合は、以下の内容を踏まえて選ぶようにしましょう。

HDDは最低1〜2TB

HDDのPCを買おうと考えているのであれば、最低でも1〜2TBのストレージ容量のPCを選びましょう。

動画編集で使うデータはどうしてもデータサイズが大きく、4K動画といった高画質なものやエフェクトが多く使われているものは特にサイズが大きいです。

そのことから、できれば1〜2TBのストレージ容量があるPCを選ぶのが良いでしょう。

もし厳しいのであれば、購入できる予算ができた段階で外付けHDDを購入するのも1つの案です。

SSDは最低250〜500GB

SDの場合は最低250〜500GBのものを選びましょう。

もし250〜500GBでも足りないのであれば、外付けのHDDやSSDを購入するのがおすすめです。

特にHDDはSSDよりもリーズナブルであるため、予備のストレージとして買っておいても損はしないでしょう。

もちろん、1〜2TBのSSDを買うのも問題ありません。

ただし、上記で述べた故障リスクのことを踏まえて、購入するかどうか決めましょう。

容量以外でHDDを購入する際にチェックしたいポイント

実際にHDDを買う際には、容量以外にも確認しておきたいポイントがあります。

これから買うのであれば、以下のポイントも踏まえてHDDを選ぶようにしましょう。

チェックポイント1.サイズ

内蔵HDDの場合は、サイズをチェックしましょう。

例えばタワー型のデスクトップPCの場合は、3.5インチがおすすめです。

その理由は、デスクトップPCには3.5インチ増設用のベイが複数搭載されているためです。

一方でノートPCや一体型のPCの場合は、2.5インチのものを選びましょう。

ただ、ノートPCの場合は厚さも重要となるため、サイズだけではなく、HDDの厚さのチェックしておくと失敗しにくくなります。

チェックポイント2.回転数

HDDの場合は回転数もチェックしておきたいポイントです。

回転数は書き込み速度や読み込み速度に影響を与える部分であり、転送速度を重視するのであれば、チェックしておきべきでしょう。

例えば重たい動画データを頻繁に動かす予定であれば、7200rpmのものを選ぶのがおすすめです。

7200rpmならば、重たいデータでもスムーズに動いてもらいやすくなります。

チェックポイント3.キャッシュ

キャッシュの容量も回転数と同じく、データ転送速度に影響を与えます。

容量が大きいほど、書き込み速度や読み込み速度が速くなります。

ただ、基本的には内蔵HDDの保存容量が増えるほどキャッシュの容量も増えるため、同じ要領のものを比較して選ぶようにしましょう。

もし保存容量と回転数が同じものを比較するのであれば、キャッシュ容量が大きいものを選ぶのがベストです。

上記で述べたようにキャッシュ速度は書き込み速度や読み込み速度に影響を及ぼすものであるため、キャッシュ容量が大きい物を選ぶとスムーズになります。

チェックポイント4.設置タイプ

HDDには内蔵型のHDDと外付け型のHDDがあります

例えば、日頃データを持ち歩く場合やHDDをPC内部に組み込む方法がわからない場合には、外付けのHDDがおすすめです。

チェックポイント5.メーカー

HDDはさまざまなメーカーから販売されているため、実際に購入する際はどのメーカーから販売されているのかチェックしてみましょう。

主なメーカーとしては、以下の通りです。

  • 東芝
  • BUFFALO
  • I-O DATE
  • ELECOM
  • Synology
  • Western Digital
  • Seagate

例として「BUFFALO」は豊富なラインナップが魅力のメーカーで、法人でも個人でも利用されています。

また、アメリカのHDDメーカーである「Seagate」は、静音性が高いことで知られています。

チェックポイント6.値段

ここまで機能面やメーカーに関することを紹介してきましたが、値段も忘れてはならないポイントです。

HDDはSSDよりリーズナブルとはいっても、機能性やメーカーなどによって価格が異なります

そのため、自分の予算に合わせて選ぶようにしましょう。

容量以外でSSDを購入する際にチェックしたいポイント

上記ではHDDの選び方を紹介しましたが、SSDの場合はどうでしょうか。

こちらの場合は、6つのチェックポイントが挙げられます。

チェックポイント1.サイズ

SSDの主なサイズは、2.5インチと「M.2」です

2.5インチは一般的なノートPCに採用されているサイズであり、製品のラインナップも豊富にそろっています。

そのため、SSDといえば2.5インチのものを思い浮かべる方が多いかもしれません。

一方の「M.2」は、「mSATA」の後継として開発された新規格のサイズです。

M.2スロットを搭載したマザーボードに直接接続して使うものであり、基盤のサイズによって種類がわかれます。

ちなみに、少し古いPCだと1.8インチや「mSATA」など、旧規格サイズはSSDが用いられている場合があります。

旧規格サイズは今のサイズとの互換性がないため、内蔵SSDを購入する際は注意しましょう。

なお、旧規格サイズの件はHDDにも当てはまることです。

チェックポイント2.接続インターフェイス

SSDの主な接続インターフェイスは、「Serial ATA 6Gb/s」と「PCI-Express Gen3」、そして「PCI-Express Gen4」の3種類です。

「Serial ATA 6Gb/s」は「SATA 3.0」と呼ばれることもあるもので、現在販売されているSSDにおける主流の接続インターフェイスです。

また、「PCI-Express Gen3」は、「PCI Express」の第3世代規格として販売されており、「PCI-Express Gen4」はもう1世代上の企画です。

接続インターフェイスに関しては、PC側とSSD側で違っていると接続できないといったトラブルが生じる恐れがあるため、必ずPC側のインターフェイスも確認しておきましょう。

チェックポイント3.設置タイプ

SSDもHDDと同じく、内蔵型と外付け型があります。

こちらも目的に応じて選ぶようにしましょう。

ただ、内蔵型の場合は自分で交換や接続をしなければならないため、手っ取り早く使いたいのであれば、外付け型が良いでしょう。

チェックポイント4.パフォーマンス

SSDを選ぶ際にも、書き込み速度や読み込み速度が重要です。

もちろん、そのようなパフォーマンスが優れているものほど便利ですが、その分高額である場合が高いでしょう。

また、「PCI-Express Gen4」の場合は高速であるほど快適に利用できる一方で、熱を持ちやすいという欠点があります。

チェックポイント5.メーカー

SSDもどのメーカーが製造しているのかチェックしておきましょう。

SSDの主なメーカーは、以下の通りです。

  • BUFFALO
  • ADATA
  • Transcend
  • Samsung
  • Crucial
  • SANDISK
  • Seagate
  • Western Digital

例えば台湾メーカーの「Transcend」は、お手軽な価格で購入できるSSDをそろえています。

そのため、できる限りコストを抑えてSSDを買いたい方に向いています。

また、「BUFFALO」は外付けのSSDをメインに販売しているため、持ち歩けるSSDを探している方におすすめです。

このようにメーカーによって特徴が異なるため、その点を踏まえて選ぶことで、目的や用途に合うSSDを見つけられるでしょう。

チェックポイント6.値段

SSDにおいても、値段は重要なポイントです

特にSSDはHDDよりも高額なものであるため、なおさら予算のことを考えながら選ぶ必要があります。

場合によっては、複数のネットショップやPC専門店でチェックして、どこが一番安いのか比較するのも良いでしょう。

動画編集の場合はストレージ容量が多いとベスト!

動画編集の場合はストレージ容量が多いほどベストですが、容量以外にもチェックしておきたいポイントがあります

そのため、新しいPCを買おうと考えている方やPCのHDD・SSDの交換をしようと考えている方は、そこまで考慮して選ぶようにしましょう。

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