動画編集 2022.08.29(月)

ストップモーションとは?導入メリットと動画事例をもとに深堀します!

「ストップモーション動画って導入するとどんなメリットがあるの?」

「ストップモーション動画を制作してみたい」

 

動画サイト、テレビCM、アニメで誰もが一度は目にしたことがあるストップモーション。

制作にはとても時間がかかるものですが、動画にインパクトを残すことができるメリットがあります。

 

そんなストップモーション動画を制作してみたいと思ったことはありませんか?

制作には特別な技術が必要なのでしょうか?

 

本記事ではストップモーションを導入したときのメリットと公開動画をご紹介しています。

作成方法と注意点もまとめていますので、動画制作の参考にされてください。

 

ストップモーションとは?

ストップモーションとは、物体を少しずつ動かしながら静止画を撮影し、それをつなぎ合わせて動画をつくる技術のことです。

アニメやCMで見たことのある人も多いのではないでしょうか。

 

ストップモーションは昔から使われている技術で、パラパラアニメや粘土人形を使ったクレイアニメは有名です。

使われている素材は、切り絵・粘土・人形・レゴブロックとさまざまあります。

 

3D技術の進歩により活躍の場が少なく、映画の中では限定的な使われ方になってしまいました。

しかし、独特の雰囲気を出せることからアニメーションで活躍の場が広がっています。

 

ストップモーション導入のメリット

ストップモーションをCMや動画に導入するとどのようなメリットがあるのか解説します。

動画に特徴を持たせ、たくさんの人に受け入れてもらえるでしょう。

親しみやすい動画を制作できる

特徴のあるカクカクした動きや親しみを与えられる雰囲気を提供できるため、動画に注目が集まります。

親しみやすさから、どんな結末が用意されているのか興味を引き出し最後まで閲覧してもらえるでしょう。

 

多くのストップモーション動画にはセリフがなく、効果音やBGMがついているだけです。

自分でセリフを考えることもできますし、セリフがなくても動きだけで何を表しているかわかります。

自由に想像ができるところもストップモーション動画の注目ポイントです。

 

印象に残る動画を作成できる

独特な動きをするアニメーションや、普段動かないブロックが動いて見える不思議なストップモーション動画は、視聴者の印象に残りやすいものです。

 

動画を印象付けることができれば、視聴者を取り込むことができます。

もう一度見たいと思ってもらえるため視聴回数を増やすこともでき、さらに動画を知ってもらえるでしょう。

 

たくさんの人に受け入れてもらえる

40代〜50代以上は子どものころに見たことがあるので懐かしさがあり受け入れてもらえます。

ストップモーションは動きが可愛らしくキャッチーなため、子供に大変人気です。

また、子どもとともに動画を視聴することが多い親世代にも見てもらいやすいでしょう。

 

テレビCMでも多く取り入れられている技法なので、誰にでも受け入れやすく多くの人に支持されやすい動画になります。

 

熱意を伝えられる

ストップモーション動画は、一コマずつ静止画撮影をするため大変時間がかかる作業です。

”すごい”という印象を強く与えることができるでしょう。

 

動画が印象に残ると同時に、制作者や立案者の熱意も動画から伝えることができます。

そして、動画の印象を良いものにし宣伝効果を狙うことも可能です。

 

特別な技術がなくても制作できる

映画の特撮に使われていた技術ではありますが、静止画を撮影できる機材と動画編集ソフトがあれば制作できます

スマートフォンのカメラで撮影し、動画編集アプリで時間をかけて作ったことが分かる動画で、自分でも作ってみたいと創作意欲を掻き立ててくれます。

 

ストップモーションを取り入れた動画事例

それでは実際にストップモーション動画の事例を見ていきましょう。

どこかで見たことあるかもしれないと印象に残っている動画もあるでしょう。

 

PUIPUI モルカー

「PUIPUIモルカー」は羊毛フェルトでできたキャラクターを撮影して作られたストップモーションアニメです。

モルモットが車となった世界を舞台に、さまざまな冒険やトラブルが展開される物語です。

コミカルに、時にダイナミックに動くモルカーが人気を呼び、世界で大きな話題を呼びました。

出典URL:https://youtu.be/t46ddR_VQ1s

 

ゼスプリキウイのテレビCM

テレビCMで注目された、ゴールデンキウイのキャラクターが飛んだり跳ねたり、筋トレをしたりとインパクトが強いのが特徴です。

ゴールデンキウイを食べるとこんなに元気になれるのかな?と動画に引き込まれてしまいます。

 

スーパーのキウイ売り場にもキャラクターが飾られておりモニターで動画を流しているところが多く消費者の注目を集めています。

出典URL:https://youtu.be/eDlL_uTciCs

 

鈴廣蒲鉾本店(蒲鉾の作り方)

あまり知られることのないかまぼこの作り方を、アニメーションを用いて紹介している動画です。

若者にかまぼこがどうやって作られているのか知ってほしいとの企業側の意向で制作されました。

 

制作に携わったのは高校生の動画クリエイター集団「コマ撮り部」です。

若者に伝わりやすいように粘土を使った表現を行い、魚を洗濯機で洗う描写などユニークな動画に仕上がっています。

 

ストップモーション動画の制作効果で親しみある雰囲気を提供できます。

動画に注目が集まりやすくなり、注目度も上がるでしょう。

出典URL:https://www.youtube.com/watch?v=l7kCwlNASkQ

 

おかしなお菓子づくり

実際の食材を切るとチョコレート菓子が現れたり、オレンジを絞るとガムができたりと見ていて楽しくておいしそうで引き込まれる動画です。

 

パッケージに詰める作業もコミカルに表現されていて、インパクトがあります。

「これは何に変身するのだろう?」と視聴者のワクワク感を引き出すことができます。

出典URL:https://www.youtube.com/watch?v=VOz65juXpsI

 

岡山トヨペット(交通事故ZEROプロジェクト)

あおり運転防止のために制作された動画です。

切り絵を使ったストップモーションのアニメで、あおり運転をしてしまうかもしれないという人間の心理と交通事故の怖さを表しています。

 

社会問題となっている「あおり運転」防止につなげる啓発動画のため、最後まで動画を視聴してもらえるよう工夫が凝らされています。

切り絵で表現された「もろさ」とストップモーションアニメが融合されてインパクトも強く印象に残る動画になっています。

https://youtu.be/x3Aibr0aEKs

出典URL:https://youtu.be/x3Aibr0aEKs

minne

ハンドメイドマーケットで有名な「minne」のテレビCMです。

人や背景の配置を一コマずつ撮影し、静止画528枚で制作されたストップモーション動画です。

 

後半はメイキング映像となっており、どれだけ手間暇がかかっているか分かります。

ストップモーションだからこそ出せる、コミカルな動きに注目が集まる動画です。

出典URL:https://www.youtube.com/watch?v=BiA77MIbcsg&t=213s

 

ストップモーション制作の流れと注意点

実際にストップモーション動画を制作するにはどのような準備を行えばよいのでしょうか。

制作方法をまとめ、注意点も掲載しています。

動画制作の参考にしてくださいね。

 

ストップモーションの制作方法

  • ストーリー設定を行う

ストップモーション動画の要であるストーリーを決めましょう。

登場する素材やストーリー、動画内で何を伝えたいかを詳しく設定する必要があります。

 

動画1分に何コマ準備するのかも決めておかなければなりません。

コマ数を増やせば動きを滑らかにすることができますが、制作に時間がかかることを考慮してください。

撮影技術や登場素材の扱いやすさを見極めて必要なコマ数を設定しましょう。

 

  • 撮影環境を整え素材を準備する

ストーリーが完成したら撮影で必要な素材と撮影環境を整えましょう。

静止画を撮影するときには、カメラを固定しなければならず三脚のような機材を用意します。

 

カメラはデジタルカメラでもスマートフォンでも対応できます。

シャッターを押すときに動くことがないよう、リモコンを用意しておくとより撮影がスムーズです。

 

撮影で使う素材を集め、登場する形に整えていきましょう。

粘土や紙を使用するのであれば、人形制作や切り絵制作からが準備です。

登場するものが増えれば増えるほど楽しい動画になりますが、準備に手間が発生します。

 

  • 撮影を行う

用意した撮影機材を使い、素材が配置できるといよいよ撮影をスタートできます。

一コマずつ対象物を動かして、ストーリーに合った動きができるようにしていきましょう。

 

途中ブレがないか、ズレがないか確認しながらの撮影をおすすめします。

編集時点で気が付いて再撮影をしようと思っても、前後の静止画と合わせる作業が必要になり作業時間が増えてしまいます。

 

  • 編集を行う

静止画の準備が終わったら、動画編集ソフトやアプリを使って動画に起こしていきましょう。

BGMを付けたりテロップを付けたりしてより分かりやすく印象に残るように工夫しましょう。

 

ストップモーションの制作で注意すること

通常の動画を撮影するよりも、ストップモーション動画の方がより一層時間がかかります。

特殊な機材は必要ないので初期投資は抑えられます。

しかし、撮影工数や編集工数で時間を取られてしまい、そのコストはかなり必要です。

 

制作に取り掛かる前にコスト面のことは細かく設定を行い、途中で撮影が中断することのないようにしましょう。

 

編集するときには、動画編集ソフトの機能を理解し基本的な操作ができなければなりません。

カット方法やBGMの付け方、時にはエフェクトを使うことにもなります。

初めてで分からないという時にはプロに相談してみるのも良いでしょう。

 

まとめ

今回はストップモーション動画について、導入のメリットと制作手順について詳しく見ていきました。

実例として6つの動画を紹介しましたが、どこかで見たことのあるようななじみ深い動画ではないでしょうか。

 

動画編集ソフトの発達により、初心者でもストップモーション動画に挑戦できるようになりました。

誰もが引き込まれる印象深い動画が制作できます。

 

通常の動画よりも制作までの準備がかなりかかるため、ストーリー設定を細かく行いましょう。

撮影・編集がスムーズに進むように綿密な計画を立てるようにしてください。

 

動画編集方法に迷ったら、プロに相談してみてはいかがでしょうか。

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