TikTokはよくアニメや映画などが映った投稿をよく見かけますが、あれは全て無断転載というものです。
無断転載は著作権侵害という違法行為ということを頭に入れておきましょう。
本記事では、無断転載の事例や無断転載をしてしまった際のペナルティーを紹介します。
是非最後まで読んでみてください。
TikTokで無断転載が禁止されている理由
TikTokで無断転載が禁止されている理由は、無断転載自体著作権侵害となっているためです。
TikTokの利用規約にも、著作権侵害は行っていけないと記載されています。
TikTokにかかわらず、どの媒体でも無断転載は行ってはいけません。
TikTokでの無断転載事例
以下ではTikTokでの無断転載例を5つ紹介します。
- 切り抜き動画の無断転載
- アニメやドラマなどの無断転載
- SNSの投稿を無断転載する
- 絵やイラストの無断転載
- 音源の無断利用
切り抜き動画の無断転載
切り抜き動画をTikTokに投稿することもは立派な無断転載になります。
切り抜き動画は配信者または配信者の所属する事務所のコンテンツであり、許可なく使用することはできません。
一部の配信者は切り抜き動画を出す許可を与えていますが、切り抜きを行う際にはガジェット通信などに申請が必要です。
ガジェット通信:切り抜き申請フォーム
【TikTok】切り抜きの収益化って出来るの?収益化の手順も紹介
TikTokで著作権侵害をしてしまったら?著作権侵害の事例やペナルティーも紹介
アニメやドラマなどの無断転載
アニメやドラマなどを無断でTikTokに投稿することも無断転載になります。
皆さんがTikTokなどでよく目にする、アニメやドラマ、映画は公式が出している以外はほぼすべて無断転載された投稿になってしまっています。
TikTokは「版権」の管理を行っていないため、アニメ・ドラマ・映画の映像をTikTokに投稿することは許可を取っている以外、すべて無断転載になります。
版権とは?
版権は出版権を指します。
SNSの投稿を無断転載する
他人のSNSの投稿をTikTokに投稿することも無断転載になります。
投稿を作成した時点で、著作物となるので勝手に投稿してはいけません。
SNSなどに投稿されたものは気軽に、投稿されがちですがすべて無断転載になります。
絵やイラストの無断転載
他人の絵やイラストをTikTokに投稿することも無断転載になります。
絵やイラストを作成した時点で、作成者の著作物となるので勝手に投稿してはいけません。
例外として、古い絵画などは著作権が切れているため使用できるものもあります。
音源の無断利用
音源をTikTokで利用することは無断転載とは少し異なりますが、著作権侵害になってしまいます。
ですが、TikTok内にある音源の場合はTikTok内であれば使用しても問題ありません。
著作権侵害にならないようにフリーBGMを利用する方も多いですが、フリーBGMにも著作権があり、利用する際のルールも存在します。
例えば「クレジット表記」をすることや商用目的で使ってはいけないなどです。
音源を利用する際は必ず利用規約を確認するようにしましょう。
TikTokで無断転載を行わないためにも、上記5つの事例は覚えておきましょう。
TikTokで無断転載を見つけたら報告しよう
TikTokで無断転載されている動画を見つけたら、該当する投稿とアカウントを通報しましょう。
通報された投稿とアカウントはTikTok運営の審査後に無断転載が認定されればしていればアカウントはペナルティーを受けます。
特に悪質な無断転載は、すぐに通報するようにしましょう。
TikTokで無断転載してしまった際のペナルティー
以下では、TikTokで無断転載してしまった際のペナルティーを4つ紹介します。
- 無断転載した投稿の削除
- アカウントの凍結
- アカウントのシャドウバン
- 法的処置
無断転載した投稿の削除
TikTokで無断転載した投稿が通報されてしまった場合は、TikTokの審査されます。
その後無断転載と判断されてしまった場合は該当の動画は削除されてしまいます。
いくらバズっていたとしても削除されてしまいます。
アカウントの凍結
TikTokでは 1種類のIPで違反宣告(著作権侵害)が3回に達するとアカウントが永久的に凍結されてしまいます。
アカウントが永久的に凍結されてしまうと、アカウントを復旧することはできません。
再度TikTokに投稿したい場合は、新しくアカウントを作る以外に対処法がありません。
今まで投稿してきた動画もすべて消されてしまうので、無断転載は行わないようにしましょう。
アカウントのシャドウバン
TikTokで無断転載を行った場合、アカウントがシャドウバンされてしまう可能性があります。
シャドウバンは自分以外の誰にも投稿が表示されなくなってしまうため、実質アカウントが凍結されてしまった状態と同じです。
投稿しても再生されない場合はシャドウバンされてしまっている可能性が高いです。
法的処置
TikTokで悪質な無断転載を繰り返した場合、法的処置が取られる可能性があります。
法的処置を取られてしまう理由は、著作権を侵害してしまっているためです。
悪質な無断転載とは、無断転載した動画を利用して収益を得ていたり、悪意のある投稿を行っている場合などです。
法的処置を取られる場合は、TikTokからではなく無断転載した著作権の所有者などから起こされることが多いです。
法的処置を取られた場合は、TikTokのペナルティーと比べて重いペナルティーが科せられるので注意しましょう。
以下では法的処置の内容を、個人と法人に分けて解説します。
法的処置の内容
著作権侵害は重大な「犯罪」のため、以下の罰則が科せられます。
- 個人の場合:10年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金に処し、又はこれを併科される場合があります。
- 法人の場合:3億円以下の罰金が科せられます。
紹介した4つのペナルティーを受けないためにも、無断転載は絶対に行わないようにしましょう。
フェアユースについて
フェアユースとは、一定の条件を満たしていれば、著作権者から許可を得なくても、著作物を再利用できるというものです。
※フェアユースがあるからと言って、無断転載をしていいわけではありません。
フェアユースには以下の判断基準があります。
フェアユースの判断基準
- 利用の目的と特性
- 著作権のある著作物の性質
- 著作権のある著作物全体との関連における使用された部分の量および実質性
- 著作権のある著作物の潜在的市場または価値に対する利用の影響
以下ではフェアユースと認められる例を紹介します。
フェアユースと認められる例
- 評論・批評、ニュース報道、教育、研究などの目的をもって利用している
- 利用された著作物の質及び量が少ない
- 著作権者に与える影響が少ない
上記基準・例に当てはまっているからと言って、必ずフェアユースと認められるようなことはありませんので、無断転載は絶対にやめましょう。
TikTokの無断転載に関するQ&A
以下ではTikTokの無断転載に関するQ&Aを紹介します。
Q.収益化をしなければ無断転載をしても問題ないですか?
A.収益化の有無に関係なく、無断転載は行ってはいけません。
無断転載は著作権侵害を行ってしまっているため、収益化をしていなくても立派な犯罪となってしまいます。
そのため、無断転載は行ってはいけません。
Q.一度でも無断転載をしてしまうとどうなりますか?
A.一度行った場合でもペナルティーを受けてしまう可能性はあります。
無断転載自体が著作権侵害で違法行為となっているので、1回の無断転載でもペナルティーを受けてしまう可能性はあります。
ですが、多くの場合は1回の無断転載でペナルティーを受けることはあまりありません。
先ほど紹介しましたが、ペナルティーにあるアカウント凍結は、「1種類のIPで違反宣告(著作権侵害)が3回に達するとアカウントが永久的に凍結されてしまう」となっています。
そのため、アカウントの凍結だけ見ると、1回の無断転載でペナルティー受けることは少ないと感じますよね。
ですが、無断転載は絶対にやめましょう。
無断転載を行ってしまって、ペナルティーが心配と考えているのであれば、該当する動画を削除することをおすすめします。
TikTokでの無断転載まとめ
TikTokでの無断転載は絶対に行ってはいけません。
無断転載の事例をもとに自分がそのような投稿を行っていないか再確認しましょう。
無断転載をしてしまっている場合は、ペナルティーを受ける前に投稿を削除するなどして対応しましょう。
最後まで見ていただきありがとうございました。