「動画広告の構成はどうやって作ればいい?」
「動画広告制作のポイントが知りたい!」
といった悩みを抱える人は多いでしょう。
YouTube、TikTokなどの動画媒体が注目される今、動画広告の活用も増えてきています。
そこで、今回は動画広告の作成に参考になるフレームワークや構成のポイントなどについて詳しく紹介していきます。
動画広告は「構成」「コピー」「演出」でできている
動画広告は「構成」「コピー」「演出」でできているとされています。
ここでは、「構成」「コピー」「演出」それぞれを作成する時のポイントを紹介していきます。
構成のポイント
動画広告は大きく分けて「冒頭」「中間」「エンド」の3つのパートに分かれています。
動画広告の冒頭では視聴者に求めるアクションや訴求軸、中間にはサブ訴求要素、エンドにはアクションへの誘導のコンテンツを入れると動画広告の効果が高くなります。
冒頭には、視聴者が抱える問題提起やプロダクトデモ、ストレートオファーなどがあります。
例えば、問題提起では、
ネット通販を利用したいけれどサイズが合わなくて無駄になるのが怖くて購入できない(問題提起)→自宅で試着できるサービス→サイズが合わなくても無料でサイズ交換ができる→検索への誘導
などのようにスムーズに視聴者を誘導することができます。
ストレートオファーの場合でも、
割引やセールの告知→商品やサービスが期間限定で安くなっている→来店誘導
などのように誘導することもできます。
特に、モバイル動画広告では構成だけで購入率が5倍以上変わると言われています。
そのため、動画広告を制作するときは構成を特に考えることが重要です。
【プロダクトデモとは】
ストーリー性を持たず、商品の特徴を魅力的に紹介していく方法
【ストレートオファーとは】
ユーザーに対して即座に行動に移してほしい場合に効果的な方法
コピーのポイント
動画で効果的なコピーは、新しい情報の訴求や価格訴求、キーワード訴求などが挙げられます。
新情報訴求では「〇〇点オープン」「〇周年記念」などと新しい情報で興味を惹くのがポイントです。
価格訴求では安さを訴求し、価格情報をアピールしましょう。
キーワード訴求ではキャッチーな文言をを端的に表現するように意識することが大切です。
例えば、保険会社であれば「もしもの時にしっかり備えていますか?」などの不安感や危機感を訴えかけることで、行動を促します。
演出のポイント
動画広告を制作する時は、視聴者を飽きさせない演出の部分も大切なポイントです。
飽きさせないための技法には、以下のものがあります。
- 冒頭で視聴者の心を掴む
- ストーリー性を持たせて最後まで見せる
- サムネイルとテキストで興味を惹く
動画広告は基本的に最後まで見てもらわないとユーザーのアクションを促すことは難しいです。
そのため、ユーザーを飽きさせないように興味や関心を惹くような技法を活用することが大切なポイントです。
また、動画内でクイズやルーレット、アンケート、スワイプアップなどを適宜挿入することで、視聴者を飽きさせずにアクションへと導く効果も期待ができます。
動画広告は構成で決まる!参考にしたいフレームワーク
動画広告の制作と聞くと、動画撮影や編集をメインに考えている人も多いですが、その前段階の構成がとても重要です。
まずは動画広告を作成するときに参考にしたいフレームワークを紹介します。
また、動画広告の制作だけでなく、成果に繋がらない動画広告の構成見直しにも活用できますので、ぜひ参考にしてください。
動画広告の構成作成時に参考にしたいフレームワークは以下3点です。
- ABCD
- CAMS
- AIBAC
それでは、それぞれ確認していきましょう。
ABCD
ABCDはGoogleが推奨している動画のフレームワークです。
効果的な動画クリエイティブを作るために必要な要素をまとめたもので、以下のような要素に分けられています。
- ATTRACT:ひきつける
- BRAND:ブランド
- CONNECT:つながる
- DIRECT:誘導する
ATTRACTは視聴者の興味や関心を動画広告に惹きつける意味を指します。
具体的には、商品や人物などの被写体をアップで使用したり、冒頭の5秒間に2つ以上のシーンを入れる、人物から視聴者に語りかけるシーンを活用するなどが挙げられます。
動画広告は基本的に短い時間で視聴者の興味関心を惹きつける必要があります。
そのためには、動画のシーンを切り替え、人物や被写体で視聴者の興味を惹きつけることが大切です。
そのため、動画広告はできるだけインパクトの強い印象を与えることを意識するのが大切です。
BRANDは視聴者に自社のブランドを認知してもらうことを指します。
例えば、冒頭5秒間に商品や自社のブランドを紹介したり、マーケティング目標に効果的なロゴを表示させたりなどが挙げられます。
ATTRACTで視聴者の興味を惹いた後に、自社が宣伝したい商品やサービス、ブランドロゴなどのアピールを意識していきましょう。
特に、YouTubeの場合冒頭5秒で動画広告がスキップされる可能性が高いため、その時間ないにBRANDまでの構成を入れ込むように意識することが大切です。
CONNECTはストーリーと視聴者を結びつける意味を指します。
例えば、視聴者の感情に訴える手法を活用したり、視聴者と感情的な繋がりが持てる人物をストーリーの中心にするなど、「惹きつけ」と「関連付け」が重要です。
また、視聴者に訴えかけるという意味では、動画内にエフェクトやBGM、SEなどを活用するなどの工夫も大切です。
DIRECTは視聴者に望むアクションを明確に提示することです。
具体的には、アニメーションやナレーションを使って行動を促したり、「期間限定」「す量限定」などのフレーズでお得感や切迫感を与えることで、視聴者のアクションを望むことができます。
どれだけ視聴者に興味を持ってもらえたとしても、コンバージョンを促す目的で動画広告を制作しているのであれば、その先に商品の購入や会員登録などの行動を移してもらう必要があるのです。
CAMS
CAMSはCATCH(ターゲットの心をつかむ)、APPEAL(ベネフィットをアピールする)、MOTIVATE(行動の動機付けをする)、SUGGEST(具体的な行動をすすめる)の頭文字をとったフレームワークです。
これらを意識することで期待する行動を引き出しやすく、その後の評価や改善が見込めるなどの特徴があります。
CATCHは簡単に説明すると、視聴者の心を掴むことです。
動画冒頭の数秒で視聴者の心を掴み、そのまま広告を視聴し続ける気持ちにさせるための役割を果たします。
例えば、「この商品は〇〇に役立ちます!」「〇〇で悩んでいる人必見!」などといきなり商品やサービスの紹介をするのではなく、悩みや課題に対してメッセージを伝えることで、その後の動画視聴に繋がるのです。
APPEALはCATCHの部分で伝えた悩みや課題に対するアンサーを導く目的を指します。
複数のシーンを活用することで視覚的にも視聴し続けやすい構成を意識することで、より目的達成に繋がります。
また、YouTube広告などのスキップ可能な広告ではAPPEALのシーンを少なくとも1シーン入れておくことで、誰が・何をアピールしているのかがわかるようになるのです。
MOTIVATEは視聴者が抱える悩みや課題に対して補足となる情報を伝え、購入や会員登録などを促す動機付けを意味します。
自分の悩みや課題に対して、自社が提供する商品やサービスがどのように活きるのか、内容を詰め込みすぎずに1〜3カット程度で伝えることが大切です。
自信を持って紹介する商品やサービスには、さまざまな特徴や伝えたい内容が多いと思いますが、いかにコンパクトに内容をまとめるかが重要なポイントになります。
SUGGESTは動画広告の視聴者に対して購入や会員登録などのアクションを提案することを指します。
SUGGESTで大切なのは「どうやって行動し、どのような結果が得られるのか」を明確に提示することです。
例えば、資料請求が目的であれば「気になる人は資料をDL!」と伝えるよりも「無料登録で資料をDL!」というように具体的に示すことで、その後の行動に期待できるようになるでしょう。
AIBAC
AIBACは株式会社リチカが10万本以上の動画広告制作の実績、ノウハウを基に必要な要素をまとめた新しいフレームワークです。
AIBACは以下の4つの要素の頭文字からできています。
- Attention:開始2秒で視聴者への注意喚起
- Interest:商品やサービスの特徴を伝える興味関心
- Benefit:商品の訴求を欲求レベルで伝える利益
- Action:次のアクションへと誘導させるための行動喚起
これらのAIBACの具体的なポイントをまとめた「AIBACディクショナリー」も一部公開されていますので、動画広告を作成する時は参考にしてください。
「AIBACディクショナリー」は株式会社リチカのホームページから確認することができます。
動画広告の構成は一番重要なポイント
今回は動画広告の作成に重要な構成のポイントや参考になるフレームワークについて詳しく紹介してきました。
動画広告市場は今後も拡大していき、さらに多くの企業が参入してくることでしょう。
動画広告をうまく活用することで、企業やサービスの認知度アップ、売上にも貢献することができます。
構成をゼロから考えるのは難しいですが、今回紹介したフレームワークや構成のポイントを意識して効果的な動画広告を活用できるようにしましょう。
下記の記事にて動画広告の作り方や失敗しないコツをまとめていますので、参考にしてください。