ホームページの作成には、サーバーは避けて通れない道です。
しかし「ホームページサーバーって何?」と聞かれると、戸惑ってしまいがち。
そこで今回は、ホームページサーバーの基礎を解説します。
レンタルサーバー選びのポイントも解説しますので、あわせて参考になさってください。
【基礎】ホームページにはサーバーが必須
ホームページには「Webサーバー」と呼ばれるサーバーが使用されています。
ここでは、Webサーバーがどんな役割を果たすのかについて解説。
約3分で、ホームページとサーバーの基礎知識が身に付きます。
ホームページとサーバーの基礎知識
サーバーはホームページのデータ保管庫
ホームページは、プログラミング言語によって構成・デザインされ、その中で様々な情報を発信しています。
つまりホームページは、そういったデータの保管場所がなければ存在できないということ。
これが、ホームページを作成する際に、データ保管庫であるサーバーが必須と言われる理由です。
ホームページ作成者は、ホームページ上で公開する情報をサーバーにアップロードし、閲覧側はサーバーにあるデータを見る仕組みです。
サーバーはホームページデータの送受信ができる
スマートフォン・パソコン・タブレットなど、ホームページを閲覧できる媒体は様々です。
サーバーは、各媒体からのリクエストを受信し、リクエストに応じたデータを送信します。
ただし、GoogleやYahoo!などを経由する場合は、検索エンジンのデータベースに登録(インデックス)しなければ表示されない点に注意が必要です。
集客や人材採用などを目的にする場合は、必ず検索エンジンにインデックスするようにしましょう。
ホームページサーバーにはドメインも必要
ドメインとは、URLの「https://」以降の文字列をさし、住所の役割を担っています。
構築されたホームページには、それぞれにドメインがあり、スムーズなホームページ閲覧に貢献。
逆にドメインがなければ、データを探す手がかりがなく、閲覧できなくなってしまいます。
そのためホームページには、サーバーとドメインが必須です。
【違い】ホームページサーバー3種類の特徴とは?
ホームページに活用できるサーバーは、大きく分けて下記の3種類があります。
それぞれの違いを解説します。
種類1.ホームページ運営を全て自力で行う「自宅(自社)サーバー」
自宅(自社)サーバーは、サーバー本体を購入し、社内に設置して運用します。
OSやアプリケーションのカスタマイズが自在で、自由度の高さが魅力。
一方で、サーバー購入には多額のコストが必要なのがデメリットです。
さらに、サーバーのメンテナンスやセキュリティには、専門知識が必要な点も考慮しなければなりません。
そのため、専門知識を持った社員がいない場合、自宅(自社)サーバーの運用は現実的とはいえないでしょう。
大規模な企業や、IT関連の専門職がいる場合におすすめのサーバーです。
種類2.ホームページ運営に集中しやすい「レンタルサーバー」
レンタルサーバーは、サーバー会社のサーバーを借りて運用します。
セキュリティ対策やメンテナンスはもちろん、トラブル発生時のサポートに期待できるのがメリットです。
自社にIT職がいない場合や、個人事業主がホームページを構築する場合、最も現実的な方法でしょう。
レンタルサーバーは「余計なことを気にせず、ひたすらホームページを作成したい」という方にもぴったりです。
種類3.ホームページの試作向け「無料レンタルサーバー」
無料レンタルサーバーは、コストがかからないのがメリットですが、本格的なホームページ運用にはおすすめしません。
トラブルが発生してもサポートに期待できないうえに、突然サービスが終了となる可能性があるためです。
サービスが終了してしまった場合、運用していたホームページのデータを全て失いかねません。
これらの理由から、無料レンタルサーバーは、ホームページの試作や練習向けと考えておきましょう。
幅広いホームページで活用可能、低コストなレンタルサーバーがおすすめ
様々なホームページに活用でき、メンテナンス・セキュリティ不安のない、レンタルサーバーが最もおすすめです。
個人から大規模企業まで、幅広く利用できるのもポイントです。
さらに、最近のレンタルサーバーでは、ドメインが無料で取得できるケースもあります。
しかし「レンタルサーバーが豊富すぎて、どこを選んでいいのかわからない」という場合もあるでしょう。
そこで次章では、レンタルサーバーの選び方を解説します。
【タイプ別】ホームページ向けレンタルサーバーの選び方
ここでは、下記4つのタイプに分けた、レンタルサーバーの選び方を解説します。
ホームページの目的や、運用方式にあわせて選んでみてください。
タイプ1.個人ホームページ向け「共有サーバー」
共有サーバーとは、1つのサーバーを複数人が共有するタイプです。
1つのサーバーあたりの運用・保守費用を、複数ユーザーで分担できるため、低コストなのがメリット。
しかし、他ユーザーにアクセスが集中した場合、通信速度が低下する可能性があります。
そのため共有サーバーは、企業のホームページではなく、個人運営のホームページ向けです。
タイプ2.大規模ホームページ向け「専用サーバー」
専用サーバーは、大規模なホームページ運用を検討している方にぴったりのサービスです。
共有サーバーに比べてコストが高くなるものの、大規模ホームページ運用のメリットが多いのが特徴です。
たとえばサーバーをカスタマイズしたいとき。
共有サーバーでは、カスタマイズが可能な範囲が限定的ですが、専用サーバーには制限がありません。
ホームページの仕様に合わせて、ソフトウェアをインストールでき、サーバーの設定も自由に変更可能です。
企業の、オウンドメディア運用を検討している方にもおすすめです。
タイプ3.低コストかつ自由度が高いホームページ構築に「仮想専用サーバー」
仮想専用サーバーは、共有サーバーと専用サーバー、両方のメリットを活かせるサービスです。
1台のサーバーを複数人でシェアし、低コストを実現。
さらに個々の領域を、共有サーバーよりもしっかりと区切って、他利用者の影響を受けにくくしています。
たとえば、共有サーバーは個々の領域を、パーテーションで仕切っているとします。
パーテーションは薄く、他利用者の影響を受けやすいのも当然でしょう。
しかし仮想専用サーバーでは、パーテーションではなく、しっかりとした壁で仕切ります。
レンタルしたサーバーの領域を、壁で仕切っているのですから、他利用者の影響が少ないのは明らか。
仮想専用サーバーは、コーポレートサイト・サービス紹介サイトなどにぴったりです。
タイプ4.ホームページの規模に柔軟に対応「クラウドサーバー」
クラウドサーバーは、ホームページの規模に合わせて、柔軟に設定を変更したい方向けのサービスです。
サーバーに保存可能なデータ容量やデータ処理能力を、自在に変更できるのが特徴です。
ただし、設定・運用には専門知識が必要な点には注意しましょう。
もし物置小屋をDIYで拡張するならば、ノコギリ・トンカチなどの道具や、製図の知識が必要です。
そして、クラウドサーバーも同様です。
クラウドサーバーは、IT系人材がいる環境で活用しましょう。
【注意】ホームページサーバー選びで押さえるべき3つのポイントとは?
ホームページサーバー選びで、押さえておくべきポイントは以下の3つです。
各ポイントを解説しますので、一緒に確認していきましょう。
注意点1.ホームページサーバーのコストパフォーマンスが適正か
サーバーには、初心者向けで安い共有サーバーと、コストが高いもののセキュリティ面などが強い専用サーバーがあります。
共有サーバーの相場は1,000~3,000円/月ほど、専用サーバーの相場は20,000~70,000円/月ほどです。
拡張する予定のない、小規模ホームページに専用サーバーを使用しては無駄が大きくなってしまいます。
しかし、専用サーバーはセキュリティに強いのが特徴です。
そのため、小規模ホームページであっても、個人情報を取り扱う場合には専用サーバーのほうが適しています。
サーバーは、ホームページの規模や目的によって、十分に検討しましょう。
注意点2.使いやすいホームページサーバーか
専用サーバー・仮想専用サーバー・クラウドサーバーの運用やメンテナンスには、専門知識が必要な場合があります。
対して共有サーバーは、運用・メンテナンスの必要がないサービスがほとんど。
単純に「カスタマイズ性にすぐれている」という理由だけでサーバーを選ばず、それぞれのメリット・デメリットを比較するのが大切です。
注意点3.ホームページサーバーの通信速度が快適か
ホームページの表示速度が遅いほど、ユーザーの離脱率が高まります。
詳しくは「ホームページでやってはいけない!Webサイトを成功させるために」に掲載していますが、ホームページは3秒以内に表示されるのが目安です。
サーバーの通信環境はどうか、的確にメンテナンスされているかなどをチェックしましょう。
サーバー費用を無駄にしないホームページ作成のために
今回は、ホームページサーバーの基礎知識とともに、選び方と注意点をお伝えしました。
サーバー選びは大切ですが、ホームページ作成の手順のひとつでしかない、というのも事実です。
そして、魅力的なホームページ作成には、デザイン性も大きく関わります。
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