動画編集者は飽和していてもう需要がない?動画編集の仕事に将来性はあるのか?こんな悩みを持つ方のために、動画編集の需要と将来性について調べました。
動画編集の仕事の需要と市場
IT化、グローバル化が進むにつれ、スマートフォンで動画・映像コンテンツを目にする機会が増え、動画によるプロモーションの需要が年々拡大し続けています。
2021年の動画広告市場は、コロナによる巣ごもりで需要が加速し、著しい成長を遂げました。
2021年の動画広告市場は、昨年対比142.3%となる4,205億円に達する見通しとなっています。
インターネットでは、映画やアニメの有料サブスクリプションサービスや、無料で視聴できるYouTubeなどで動画を楽しむことができます。
パソコンだけではなく、スマートフォンやタブレットからも視聴も可能なことから、世代を問わず、動画コンテンツ視聴が増加しています。
誰でも手軽に情報を発信できるプラットフォームができたことで、コロナ禍以降YouTubeを始める一般の人が増加しました。
また、芸能人や大企業も参入し、動画市場はますます需要が拡大しています。
動画を企画して発信する側の人や企業だけでなく、広告主企業にとっても参入の機会が広がり、動画媒体の魅力がますます高まりました。
さらに、大手通信キャリアによる通信料金の引き下げや行われたことや、5Gの普及により、動画市場の拡大のさらなる加速が予測されます。
動画編集の仕事はオワコン?
動画編集者は数が増えすぎて飽和している?
「動画編集の仕事に将来性はあるのか?」
「動画編集者の数が飽和状態になっていて、レッドオーシャンになるのでは?」
「動画編集者や映像制作者などを今さら目指すのはもう遅い?」
動画編集者やクリエイターになろうとする方は、このような不安を煽るような情報を目にすることはありませんか?
動画編集の需要拡大が進むにつれて、家庭のパソコンやスマートフォンで動画編集が簡単にできるソフトやアプリが販売されました。
動画編集という仕事にもアマチュアとプロの境目が少なくなり、誰でも簡単に編集や配信を始められるようになりました。
従来は高額な機材が必要でしたが、スマートフォンのアプリや家庭用のパソコンなど少ない初期投資でも動画編集をすることが可能です。
これによって動画配信も飽和状態になりつつあるため、仕事としての「動画編集の需要は失われてしまうのでは?」という懸念をする人も少なくありません。
ただ、これについては映像技術も市場の拡大とともに向上することから、技術の向上もより求められるようになります。
単純な作業だと市販のアプリや直感的なソフトで編集可能になりますが、より技術が求められる映像を人間の手を全く介さずとも編集可能となるのはまだまだ遠い未来になります。
市場が飽和するのは「スキルがない動画編集者や映像制作者」に限ると言えるでしょう。
AIの普及でクリエイターは不要になる?
今後AIによって、動画編集の仕事が代替される可能性はあるのでしょうか?
カットやテロップ挿入など比較的単純な作業はAIによって淘汰されていく可能性はあります。
では技術の進化により作業量は減るのでしょうか?
CG映像など高度な技術を取り入れた映像の操作や合成作業には、引き続き技術を持ったクリエイターが関わることが必要になるでしょう。
スマートフォンで一般の人でもできる学芸会レベルの動画編集とは一線を超えた技術は、まだまだ十分に求められていると言えます。
一方技術の進化は、クリエイターの発想を具体化しやすくなるのに役立ちますが、クリエイターのこだわりによっては作業量が増えていくことになります。
よって、ここでも技術の乏しいクリエイターはどんどんAIやアプリに仕事を奪われ、技術の進化に注意し、学び続けたクリエイターが引き続き仕事を獲得し続けていくでしょう。
また、コロナ禍以降、リモートワークのニーズが拡大しており、働き方がフレキシブルな動画クリエイターに注目が集まっています。
これから目指す人はますます増加する傾向にあります。
これから動画クリエイターになりたい人は、ライバルが多いということも覚悟しておく必要があるでしょう。
動画編集の仕事で活躍し続けるためには
相乗効果が生み出せるスキルをつける
- 映像制作スキル
動画編集スキルに加え、カメラで撮影した映像などを、編集して作品として仕上げることができれば、クリエイターとしての活動の幅が広がります。
また、実写映像だけではなく、CGやアニメーションなどさまざまな素材を組み合わせて映像にするスキルも、映像制作のシーンでは常に求められます。
高性能な撮影機材や編集ソフトも多く開発され、基本的な技術があればある程度の映像作品は作れるようになりました。
今後はより高度なセンスやVR技術やドローン撮影などといった最先端の技術へも対応できるスキルが求められるでしょう。
情報収集を怠らず、技術を常に習得しようとする姿勢が大切です。
- 音響スキル
動画のクオリティが高くても、音が合っていなければ作品の印象に影響が出てしまいます。
映像に合わせた適切な音源を選ぶことも、動画クリエイターが併せ持っておきたいスキルの一つです。
映像制作スキルとともに、音響に関する知識やスキルも高いレベルが求められるでしょう。
また、音響機器の作業環境はアナログからデジタルに移行されています。
音響スタッフとしてコンピューターの根幹的な理屈を知っていることも有利になります。
コンピューターだけで楽曲の制作が出来る時代なので、コンピューターに強いと、音響のスキル習得に活かせるでしょう。
- Webデザイン・Webマーケティング
動画クリエイターの仕事では、クライアントの要望を聞き出すコミュニケーション力と、マーケティング力が不可欠です。
Webマーケティングやデザインの知識があれば、さまざまなクライアントの目的を叶える動画の制作に対応することができます。
Webデザインの知識があれば、クライアントの要望をどのように動画として再現することができます。
このとき、コミュニケーションがうまくとれなければ、目的を聞き出す最初のプロセスからつまずくことになります。
ずれた目的のままで制作を進めても、どんなにマーケティングに成功してもクライアントに沿った対応とはなりません。
ヒアリングしながら要件定義を適切に行い、クライアントの目指す目的の達成を目指します。
動画制作・編集の技術のみならず、こういったソフトスキルを向上することで、より付加価値のある提案をクライアントに行うことができるでしょう。
- ディレクション
魅力的な映像を制作するには企画ありきとなりますので、企画がなければ魅力ある動画を制作することはできないでしょう。
どんな映像を作るか、企画から携わるディレクションスキルも動画クリエイターとして併せ持っておきたい重要なスキルの一つです。
どんな映像を作るかテーマを設定し、企画から映像制作の完了までにかかる期間を決め、スケジュールを検討します。
企画が決まったら、動画の構成やシナリオを作成します。
撮影した映像をどのような順番で組み合わせるか、もっとも魅力的に表現したいのはどの部分にするかといったことを決め、必要であれば台本も作成します。
撮影しっぱなしの映像をそのままメディアに流すことはできませんので、続けて編集作業も行います。BGMや効果音の選択、ナレーションを入れるならこの段階でアフレコ作業も発生するかもしれません。
魅力的な映像コンテンツを作るにあたって、編集は常にメインとなる作業です。
多様な働き方を経験しスキルアップ
動画クリエイターとして仕事をするには、社員として企業に就職する、アルバイトとして働く、フリーランスで働くという3つの方法があります。
フリーランサーや副業感覚で動画編集を行っている人も少なくありません。
お小遣い稼ぎ程度の副業レベルを脱し、本業として活動するためには、どのようにして案件を獲得し、評価される作品を納品できるのかを模索する必要があります。
将来的にどんなクリエイターになりたいか、長期目線で自己分析とイメージングを行いましょう。
また、フリーランスになったことをきっかけに、クリエイターとしてキャリアアップする人も少なくありません。
クラウドソーシングで案件を獲得し、実績を積んでノウハウを獲得しながらキャリア構築を図っていくこともおすすめです。
動画クリエイターとして働くことに、リモートワークが可能だというメリットもあります。
働き方が多様化していることや、コロナ禍によりリモートワークの需要が増加していることから、動画クリエイターはまさに今の時代に合った職業といえます。
ただ、参入が容易であるだけにますます目指す人が増える傾向であることから、簡単な作業だと単価の相場が低くなっていくと予想されます。
アマチュアレベルだと、収入を伸ばしていくことは難しくなるでしょう。
一方、他の動画とは差別化できるポイントや付加価値をクライアントに提案できるクリエイターは、ますます重宝されていくと言えます。
付加価値の高い案件を持っているクライアントは、高い報酬を支払ってでもスキルの高いクリエイターに仕事を依頼したい傾向があるからです。
まとめ
動画広告市場の拡大を追い風に動画編集のニーズは高まっており、動画クリエイターの将来性も十分見込めると考えられるでしょう。
プロの動画クリエイターとして活躍するには、クライアントの要望に応えられるスキルとそのスキルを磨くための環境が不可欠です。
ChapterTwoでは、動画クリエイターとしてのスキル獲得だけでなく、クライアントに提案し、案件を獲得して実際に仕事を手にするまでのサポート体制が整っています。動画クリエイターとしてのキャリアを検討している方は、具体的な仕事内容を見て仕事のイメージを深めてみるのはいかがでしょうか。