TikTokで著作権侵害をしてしまった場合どうなるのかわからない方も多いのではないのでしょうか?
本記事では、TikTokで著作権を侵害してしまった場合にどうなってしまうのかを詳しく解説します。
また、TikTokでの著作権侵害事例やペナルティーも併せて紹介します。
本記事の内容を覚えておくことによって、著作権侵害をすることなくTikTokで投稿をすることができるようになります。
是非最後まで読んでみてください。
TikTokで著作権侵害をしてしまったら?
TikTokで著作権侵害をしてしまったら、TikTokのポリシーに基づいてペナルティーを受けてしまう可能性があります。
また、法的処置を取られる可能性もあります。
TikTok公式には、著作権侵害を繰り返した場合と記載されているため、1回の著作権侵害でペナルティーを受ける可能性は低いと言えます。
ですが、内容によっては1回の著作権侵害でもペナルティーを受ける可能性もあります。
TikTokの違反宣告について
TikTok公式では、 1種類のIPで違反宣告(著作権侵害)が3回に達するとアカウントが永久的に凍結されます。
追記事項として、著作権侵害と商標権侵害の違反宣告は別々にカウントされます。 たとえば、著作権侵害で2回の違反宣告を受け、商標権侵害で2回の違反宣告を受けても、アカウントは永久停止されません。
ですが、著作権侵害の違反宣告が3回、商標権侵害の違反宣告が1回の場合は、アカウントが永久停止されます。
※TikTokの違反宣告は90日が経過すると違反宣告が削除されます。
90日以内に著作権侵害を3回行わなければ、アカウントは凍結されません。
また、著作権侵害の報告が撤回された場合や、自身で著作権侵害に対する異議申し立てを行って、承認された場合には違反宣告が削除される可能性があります。
フェアユースについて
フェアユースとは、一定の条件を満たしていれば、著作権者から許可を得なくても、著作物を再利用できるというものです。
フェアユースには以下の判断基準があります。
フェアユースの判断基準
- 利用の目的と特性
- 著作権のある著作物の性質
- 著作権のある著作物全体との関連における使用された部分の量および実質性
- 著作権のある著作物の潜在的市場または価値に対する利用の影響
以下ではフェアユースと認められる例を紹介します。
フェアユースと認められる例
- 評論・批評、ニュース報道、教育、研究などの目的で利用している
- 利用された著作物の質及び量が少ない
- 著作権者に与える影響が少ない
上記基準・例に当てはまっているからと言って、必ずフェアユースと認められるようなことはありません。
TikTokで著作権を侵害してしまった場合の4つのペナルティー
以下ではTikTokで著作権を侵害してしまった場合の4つのペナルティーを紹介します。
アカウントの凍結
先ほどの項目で説明した通り、 1種類のIPで違反宣告(著作権侵害)が3回に達するとアカウントが永久的に凍結されます。
アカウントが凍結されると、アカウントを復旧することができません。
そのため、新規で新しいアカウントを作る以外対処法がありません。
フォロワーや投稿した動画も全て失われてしまいます。
著作権侵害した動画の削除
TikTokで著作権侵害をしてしまった場合、著作権侵害に該当する動画は削除されてしまいます。
著作権侵害をしてしまった動画は、再生数やいいね数の多さは関係なく、厳正に処分されます。
アカウントのシャドウバン
TikTokで著作権侵害をしてしまった場合、アカウントがシャドウバンされることがあります。
シャドウバンとは、投稿が誰にも表示されなくなる状態のことです。
実質凍結されてしまったと同じ状態になってしまいます。
法的処置
TikTokのでの著作権侵害を繰り返した場合、法的処置が取られる可能性があります。
たとえば、著作権を悪用して収益化を行ったり、誹謗中傷を行ったりした場合です。
法的処置の場合は、TikTokからというより、著作権の所有者から法的処置を取られてしまいます。
以下では法的処置の内容を、個人と法人に分けて解説します。
法的処置の内容
著作権侵害は重大な「犯罪」のため、以下の罰則が科せられます。
- 個人の場合:10年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金に処し、又はこれを併科される場合があります。
- 法人の場合:3億円以下の罰金が科せられます。
上記で紹介した4つのペナルティーを避けるために、著作権侵害は絶対に行わないようにしましょう。
著作権に関しては知らなかったでは済まされないため、著作権の扱いには十分に注意しましょう。
TikTokで著作権侵害の事例
以下ではTikTokの著作権侵害の事例を紹介します。
切り抜き動画の無断転載
切り抜き動画を無断でTikTokに投稿することもは立派な著作権侵害になります。
切り抜き動画は配信者または配信者の所属する事務所のコンテンツであり、許可なく使用することはできません。
一部の配信者は切り抜き動画を出す許可を与えていますが、切り抜きを行う際にはガジェット通信などに申請が必要です。
ガジェット通信:切り抜き申請フォーム
【TikTok】切り抜きの収益化って出来るの?収益化の手順も紹介
TikTokの切り抜き動画は著作権違反!ペナルティーも紹介!
アニメ・ドラマ・映画の無断転載
アニメやドラマ、映画を無断でTikTokに投稿することも立派な著作権侵害になります。
皆さんがTikTokなどでよく目にする、アニメやドラマ、映画は公式が出している以外はほぼすべて著作権侵害をしている動画です。
TikTokは「版権」の管理を行っていないため、アニメ・ドラマ・映画の映像をTikTokに投稿することは著作権侵害になります。
版権とは?
版権は出版権を指します。
CD音源・カラオケ音源の利用
CD音源やカラオケ音源をTikTokで利用することも立派な著作権侵害になります。
TikTok公式にある音源ならCD音源やカラオケ音源を使っても問題ないのでは?と思ってしまいますよね。
ですが、CD音源・カラオケ音源には「原盤権」というものがあります。
TikTokは「原盤権」の管理を行っていないため、CD音源やカラオケ音源を利用することは著作権侵害になります。
原盤権とは?
原盤権とは、完成した音源に対して発生する権利です。
TikTokに投稿する際は上記3つの事例に注意しましょう。
TikTokで著作権侵害をしない方法5選
以下では著作権を侵害しない方法を紹介します。
オリジナルの素材を使用する
自分が作ったオリジナルの素材であれば、自分自身の著作物になりますので、著作権侵害になることはないです。
ただし、他人の著作物を利用して作った素材などは著作権違反になる可能性があるので注意が必要です。
TikTok公式の音源を使用する
TikTok公式の音源を利用することで、音源に関する著作権侵害を防ぐことができます。
TikTokはJASRACと提携を結んでいるため、著作権侵害をすることなく音源を利用することができます。
人気な音源も利用することができるため、トレンドに乗った投稿を行っていきたい方は利用してみるといいでしょう。
音源を使用しない
これは音源に限りますが、音源を使わない無音の動画にすることで、著作権の侵害を防ぐことができます。
ですが、無音の動画を見るユーザーはかなり少ないので、先ほど紹介したTikTok公式の音源などを使用することをおすすめします。
著作権の利用許可を取る
著作物の利用許可を取ることで、著作権侵害になることはありません。
ただし、利用条件を守っている場合のみです。
利用条件を守らずに利用してしまうと、当然著作権侵害になってしまうので注意が必要です。
著作権切れのものを利用する
著作権が切れているものを利用することで、著作権侵害を防ぐことができます。
最近ですと、初代版ミッキーの著作権が切れたことで、様々なコンテンツで利用されています。
このように著作権が切れたものであれば、様々なコンテンツで利用することができます。
TikTokの著作権侵害に関するQ&A
以下ではTikTokの著作権侵害に関するQ&Aを紹介します。
Q.フリー素材は著作権侵害にならないですか?
A.フリー素材だからと言って著作権違反にならないとは限りません。
フリー素材の多くには「クレジット表記」が必要なものがあります。
この「クレジット表記」をを守らないと著作権違反になってしまう場合があります。
フリー素材だからと言って著作権を気にせずに利用することは後々トラブルに発展してしまう可能性があります。
必ず利用規約を確認するよう心がけましょう。
Q.収益化しなければ著作権違反をしても問題ないですか?
A.収益化の有無に関係なく、著作物を使用することは著作権違反になります。
著作物の中には収益化をしないのであれば、利用可能なものがあります。
ですが基本的に著作物を利用する際には、利用規約を確認しましょう。
利用規約には著作権に関する情報が明記されています。
Q.TikTokからダウンロードした動画の音が出ない場合はどうすればいいですか?
A.TikTokからダウンロードした動画の音が出ない場合は、著作権違反の疑いのある動画である可能性が高いです。
通常TikTokに投稿された動画をダウンロードした場合は、音源ありで動画をダウンロードすることができます。
ダウンロードして音が出ない動画は何らかの著作権に引っかかってる可能性があることを頭に入れておきましょう。
TikTokで著作権してしまった場合まとめ
TikTokで著作権を侵害してしまうと、状況に応じたペナルティーが科せられてしまいます。
本記事で紹介した、著作権侵害の事例や著作権侵害をしないための方法を覚えておくことによって、著作権侵害によるペナルティーを受ける可能性を低くすることができます。
大切な自分のアカウントを守るためにも著作権侵害は絶対にしないようにしましょう。
最後まで見ていただきありがとうございました。