動画編集は、未経験からでも始めやすく仕事場を選ばないことから、特に副業やフリーランスに大人気の仕事です。
「自分も動画編集をやってみたい」とは思っているものの、仕事内容や動画編集者のなり方が分からず、困っているのではないでしょうか。
この記事では、動画編集の具体的な仕事内容や必要なスキル、なり方などをご紹介します。
動画編集の仕事に興味をもっている人は、ぜひ参考にしてみてください。
動画編集の仕事内容
動画編集の仕事は、見やすい動画に編集することです。
映像のカットや繋ぎ合わせだけでなく、テロップ記入やBGM・効果音の挿入など、動画内に追加する作業も動画編集の仕事に含まれます。
代表的な仕事は、YouTuberの動画編集でしょう。
他にも、InstagramやTikTokといったSNSに投稿する広告やプロモーションビデオなど、動画編集の仕事は多岐にわたります。
仕事の進め方は、「クライアントと動画内容の打ち合わせ→動画編集→納品」の流れが基本的です。
納品時にクライアントから修正依頼が来た場合は、修正依頼も対応します。
動画編集者の年収
求人ボックスが調査した統計データによると、動画編集の仕事の年収は平均約415万円となっています。
一般サラリーマンの平均年収が約460万円なため、比較すると動画編集の仕事の年収はやや低めです。
ただし、これは一般社員の平均年収です。
副業やフリーランスの場合は、受ける仕事数や単価によって平均年収を上回る可能性を秘めています。
ちなみに、動画編集の仕事の単価は、YouTubeの動画編集だと10分で1本5,000円前後が相場です。
動画編集の仕事に将来性はある?
「動画編集は稼げない」
「動画編集はもう遅い、オワコン」
上記のようなことを言われがちですが、動画編集の仕事は将来性があり、しっかりスキルを磨けば今後も稼いでいくことは十分可能です。
サイバーエージェントの市場調査の結果では「2025年に動画広告市場が1兆465億円に達する見込みがある」と出ており、動画編集の仕事は今後も増えていくことが予想できます。
つまり、「動画編集はオワコンどころか今後高い需要を誇るおすすめな仕事」ということです。
動画編集が稼げないと言われているのは、おそらく本気で取り組んでいないことが原因でしょう。
動画編集は将来性がある仕事です。
しかし、「未経験でも楽して稼げる仕事」ではありません。
動画編集の仕事は参入障壁が低い分ライバルが多いため、生き残るためにも努力して本気で取り組む必要があるのです。
動画編集を仕事とするメリット
動画編集を仕事とするメリットは、主に以下の5つです。
- ライフスタイルに合わせて仕事を選べる
- 需要の高いスキルを身に付けられる
- パソコン1つで仕事できる
- 比較的始めやすい
- 不労所得を得られる可能性がある
では、順に見ていきましょう。
ライフスタイルに合わせて仕事を選べる
動画編集の仕事は、ライフスタイルに合わせて仕事量を調節できます。
例えば、副業や育児でスキマ時間で動画編集の仕事をしたい場合は仕事数を少なくしたり、フリーランスでがっつり仕事をしたい場合はたくさん仕事を入れたりと、臨機応変な対応が可能です。
ライフスタイルに合わせられることで余裕をもって仕事ができるようになり、ストレスを感じにくくなります。
動画編集の仕事は、納期までに納品できれば問題ありません。
自分のライフスタイルやキャパを考慮して、動画編集の仕事をしましょう。
需要の高いスキルを身に付けられる
動画編集の仕事は、需要の高いスキルを身に付けられる点も魅力的です。
需要の高いスキルをもっていれば、副収入としてより豊かな生活を送れるようになったり、フリーランスになって自由な働き方ができたりと、人生の選択肢が広がります。
また、仕事がなくなる心配もありません。
先ほどもご紹介した通り、動画編集市場は上昇する見込みがあり、今後も動画編集者が重宝されます。
「勤めている会社の将来性が心配だ」と感じている人は、動画編集の仕事を始めて需要の高いスキルを身に付けるといいでしょう。
パソコン1つで仕事できる
動画編集の仕事場は、基本的にネット上です。
そのため、パソコン1つあればどこでも仕事ができます。
在宅ワークはもちろん、カフェやコワーキングスペースでの仕事も可能です。
最近流行りのノマドワーカーやバンライフをしたい人には嬉しいメリットでしょう。
比較的始めやすい
動画編集の仕事は最低限必要なスキルを簡単に習得できるため、未経験でも比較的始めやすいです。
道具もパソコンと動画編集ソフトだけで、大掛かりな準備は必要ありません。
比較的始めやすいということは、「辞めることも簡単にできる」ということです。
自分に合っていないと判断すれば、低リスクで動画編集の仕事を辞められます。
動画編集の仕事をしてみたい人は、ひとまず始めてみることをおすすめします。
不労所得を得られる可能性がある
動画編集の仕事で培った経験やスキルを活かすと、不労所得を得られる可能性もあります。
やり方は様々考えられますが、代表的なのは「テンプレート販売」です。
作成したテンプレート動画を販売サイトに投稿して購入してもらうことで、働かずしてお金が手元に入ります。
ただし、動画編集の不労所得を実現させるのは難しいため、技量や経験を培ってから始めましょう。
ちなみに、YouTubeへの動画投稿は定期的に動画を公開する必要があるため、不労所得とはなりません。
動画編集を仕事とするデメリット
動画編集を仕事とするデメリットは、以下の3つです。
- 初期費用がかかる
- 稼げるようになるまでが大変
- 修正依頼や納期に追われることがある
初期費用がかかる
動画編集を仕事とする際、パソコンや動画編集ソフト、勉強代などが初期費用としてかかります。
人によって初期費用は上下します。
例えば、勉強代は独学であれば安く抑えられますが、スクールに通えばやや高くなります。
また、パソコンは15万円~20万円程度のスペックの高いものでないと仕事に支障をきたしますが、すでに同等レベルのパソコンをもっていれば購入する必要はありません。
全て揃える場合は、基本的に初期費用が20万円程度かかると思っておきましょう。
稼げるようになるまでが大変
動画編集の仕事は、稼げるようになるまでが大変です。
なぜなら、動画編集の仕事は始めやすい分参入障壁が低く、ライバルが多いためです。
そのため、「1つの案件に対して多くの動画編集者が応募してなかなか仕事できない」といった現象が発生します。
実際、勉強してもなかなか稼げずに辞めていく人は多いです。
営業ノウハウを学んで何度もアタックして、稼げるようになるまで我慢しましょう。
修正依頼や納期に追われることがある
動画編集の仕事には、必ず納期が設定されます。
仕事量が多かったり放置したりすると、納期に追われて精神的にきつくなります。
また、動画編集初心者のときは大量の修正依頼が来ることもあるでしょう。
スキマ時間を使ってコツコツ仕事を進める、「修正依頼が来るのは当たり前」だと思って仕事をするなどして、対応することが大切です。
動画編集の仕事はどんな人向き?
動画編集の仕事はおすすめできますが、向いている人と向いていない人がいます。
では、具体的にどのような人が動画編集向き・不向きなのでしょうか。
動画編集の仕事に向いている人
以下のような人は、動画編集の仕事に向いています。
- 我慢強い人
- 地道な作業が好きな人
- 成長意欲がある人
- 管理能力がある人
動画編集の仕事は、同じ作業を何度も繰り返します。
1秒のズレを修正したり細かくカットしたりするのは日常的です。
また、動画編集作業は1本あたり4時間~7時間程度かかり、慣れていないと10時間かかることもあります。
このような地道な作業を長時間行っても楽しいと感じられる人は適性があり、動画編集の仕事に向いています。
さらに、動画編集の仕事には納期設定があり、未経験からだと思うように稼げません。
そのため、管理能力はもちろん、「どのようにしたら仕事を取れるか」などを考える成長意欲も必要です。
動画編集の仕事に不向きな人
以下のような人は、動画編集の仕事にあまり向いていません。
- 飽き性な人
- 細かい作業でイライラする人
- 学習意欲がない人
- すぐ明日の自分に任せる人
とはいえ、これらの特徴に当てはまる人は動画編集の仕事に不向きなだけで、動画編集の仕事ができないわけではありません。
一度興味本位で動画編集ソフトを触るなどして、自分に合っているか確認してみてください。
動画編集の仕事に必要なスキル・もの
動画編集を仕事とするには、以下の必要なスキルやものは不可欠です。
- 動画編集ソフト・パソコン
- 動画編集スキル
- 企画力
- デザインスキル
- 撮影スキル
仕事をするうえでの土台となるため、これらのスキルやものはしっかり準備しておきましょう。
動画編集ソフト・パソコン
商売道具になる動画編集ソフトとパソコンは、動画編集の仕事に必須です。
動画編集ソフトはどれを使っても問題ありませんが、案件によっては指定されることもあるため、『Adobe Premiere Pro』か『Final Cut Pro』あたりを使えるようになるといいでしょう。
パソコンは、動画編集の仕事を快適に行えるように、以下のスペック以上のものがおすすめです。
- CPU:「intel Core i7」or「Ryzen 7」
- メモリ:16GB
- ストレージ:SSD(256GB)
予算に余裕がある場合は、グラフィックボードも搭載されているパソコンを選びましょう。
グラフィックボードがあれば、エンコード(編集した動画を圧縮して動画ファイルにする作業)の時間を短縮できます。
動画編集スキル
動画編集スキルも、動画編集を仕事とするうえで必須です。
最低限、以下の3つの動画編集スキルは身に付けておきましょう。
- カット編集
- テロップ挿入
- BGM・効果音の挿入
これらができるようになれば、YouTubeやTikTokなどの動画編集といった簡単な仕事ができるようになります。
企画力
企画力は、動画編集の仕事において重要なスキルです。
企画力があれば、クライアントが求めている動画を提供できるようになり、動画編集者として重宝されます。
どれだけ動画編集ソフトを操作できても、企画力がないとクライアントに沿った動画は作成できません。
打ち合わせでイメージを練り上げて目的を整理し、それに必要な構成を絵や文字に起こす作業が、動画編集を仕事としていくために重要なのです。
また、自信のサービスを作ったり新しいことに挑戦したりするときにも役立ちます。
デザインスキル
デザインスキルがあると、動画編集の仕事で有利になれます。
動画編集の仕事では、編集作業に加えてサムネイルの作成も一緒に求められるケースが多いです。
サムネイル画像を作れるようになれば、編集作業しかできない人より仕事を得られる確率が高まります。
「PhotoShop」や「Illustrater」などで簡単なデザインを作れるようにしておきましょう。
ちなみに、編集作業時のテロップはIllustraterで作成することが多いため、Illustraterの操作方法はしっかり覚えておくことをおすすめします。
撮影スキル
動画編集の仕事において、撮影スキルがあれば撮影から編集作業まで一括で請け負えるようになるため、より市場価値が高まります。
撮影スキルは、動画の撮り方やカメラの扱い方、アングルの切り方などが挙げられます。
撮影スキルをもっていない動画編集者は意外と多いです。
一度身に付けさえすれば、その後仕事が得やすくなったり高単価の案件を紹介されたりと、様々なメリットがあります。
動画編集者のなり方
動画編集者のなり方は、基本的に以下の通りです。
- 動画編集スキル・ソフトの使い方を学ぶ
- 営業して仕事を取る
- 慣れてきたあとは企業やYouTuberに直接営業する
この手順に沿って、実際に動画編集の仕事を始めてみましょう。
1.動画編集スキル・ソフトの使い方を学ぶ
まずは、動画編集スキルやソフトの使い方を学んで、土台作りをしましょう。
勉強方法は、主に以下の4つが挙げられます。
- 参考書を読む
- ネット記事を読む
- YouTubeの動画を見る
- スクールに通う
あまりお金をかけたくない場合は、独学で学びましょう。
「参考書やネット記事、YouTubeの動画でインプットし、動画編集ソフトを実際に使ってアウトプットをする」という流れを繰り返して勉強すると、効率的です。
ただ、独学は時間効率はよくありません。
短期間で動画編集のノウハウを身に付けたい場合は、スクールに通うことをおすすめします。
スクールはコストがかかる分、独学では学びきれない部分も短期間で学習できます。
基本的にはスクールに通う勉強方法がおすすめですが、参考書やネット記事などで勉強してから考えてみるのも1つの手です。
2.営業して仕事を取る
最低限のスキル「カット編集」「テロップ挿入」「BGM・効果音の挿入」を身に付けたら、次は実際に営業して仕事を取りましょう。
営業場所は、クラウドソーシングサイトをおすすめします。
「ランサーズ」や「クラウドワークス」などのクラウドソーシングサイトでは動画編集未経験者でもできる仕事が多く発注されており、始めての営業場所としてうってつけです。
いきなり営業することに対して不安をもつでしょう。
ただ、実戦形式の方が動画編集スキルを磨きやすく、お金ももらえて一石二鳥です。
始めての営業で失敗するのは当然です。
失敗したあとに何がダメだったのかを学び、案件の獲得に繋げましょう。
3.慣れてきたあとは企業やYouTuberに直接営業する
クラウドソーシングサイトで案件を確保しつつ、動画編集の仕事にも慣れてきたあとは、企業やYouTuberに直接営業しましょう。
直接営業するとサイトに支払う手数料がなくなり、高単価の案件を請け負えやすくなります。
つまり、「より高い収入を目指せる」ということです。
普段通りの営業スタイルで求人サイトやビジネスSNSを使えば、企業と直接契約を結ぶことはそこまで難しくありません。
自分の得意分野に合わせて、直接営業で動画編集の仕事を探しましょう。
動画編集の仕事をするためにまずはスキルを磨こう
今回は、動画編集の具体的な仕事内容や必要なスキル、なり方などをご紹介しました。
動画編集は、動画の編集作業が主な仕事です。
他には、サムネイル作りや動画撮影も仕事となるケースもあります。
未経験でも動画編集の仕事を始めやすく、需要の高いスキルを身に付けられますが、一方で初期費用がかかったり稼げるようになるまでが大変だったりと、デメリットもあります。
動画編集は、人によって向き不向きのある仕事です。
とはいえ、一度やってみないことには、自分に合っているかどうかは判断できません。
低リスクで始められるため、興味があるのなら一度動画編集の仕事を始めてみてはいかがでしょうか。
ちなみに、『Chapter Two』では、動画編集の仕事に必要なノウハウを提供しています。
動画編集スキルやソフトの操作はもちろん、他のスクールでは学べない営業方法まで学習でき、活用することで自分で動画編集の仕事を獲得できるレベルにまで成長できます。
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