動画編集 2022.02.27(日)

動画編集初心者向けノートパソコンの選びの5つのポイント

動画編集を始めたいけど、手元にあるパソコンが古く買い換える必要がある。


「動画編集用にパソコンを別で用意しようか迷っている。」
「動画編集で使うソフトに合うパソコンのスペックが知りたい。」
「動画編集の仕事を始めたいけど、駆け出しなのでパソコン購入の予算を抑えたい」


こんな悩みはありませんか?
そのような方は、
ノートパソコンを購入し動画編集の仕事をスタートするのがおすすめです。

本記事を読むと動画編集初心者がノートパソコンを選ぶ時に重視したいポイントが分かり、快適な環境で編集をスタートすることができます。

後半ではおすすめのパソコンも4つ紹介しています。

(2022年2月時点)

 

動画編集に専用パソコンは用意すべき?

結論からいうと、使用する人の目的や環境により異なります。

動画編集のためだけにパソコンを使用し、他では使用しないという前提なら、特別なパソコンは必要ありません。

CPUやストレージなどマシンのスペックは高い方がいいですが、使用するソフトや動画編集の目的によって異なります。

記事を読むと目的が整理できるようにまとめました。

 

動画編集用パソコン購入時に見るべきポイント

パソコンのスペックを選ぶ際に頭に入れておきたい用語をまとめました。

最低限これらの用語は押さえておきましょう。

CPU

Central Processing Unit(中央処理装置)と呼ばれるパソコンの中心で仕事をする機械で、人間で言うと脳に当たる部分です。

性能が高いほど処理するスピードは速くなります。年々進化しているので、動画編集用には新しいものを選びましょう。

主なメーカーはIntel(IntelCorei7など)とAMD(Ryzen7など)です。

メモリ(RAM) 

パソコンのスペックのメモリとして表記されるRAM(Random Access Memory)は、データを一時的に記憶する役割を果たします。

人間の仕事に例えると、机の上となります。

メモリが大きいと、多くの作業を同時進行することができますが、メモリだけ大きくてもCPUの処理能力が遅ければパソコンの処理速度は遅いままとなります。

パソコンのスペックでは8G,16Gなどと表記されます。

ストレージ 

データを長期的に保存する場所です。人間の仕事に例えると、引き出しや倉庫となります。

動画は写真など他のデータに比べて容量が大きいので、パソコンを選ぶ際にはストレージに余裕を持つことをお勧めします。

ストレージの種類にはSSD(Solid State Drive)とHDD(Hard Disk Drive)があります。

SSDはHDDより振動や衝撃に強く、消費電力もHDDより少なくなっています。

グラフィックボード(GPU)

グラフィックボードはGPU(Graphics Processing Unit)とも呼ばれ、画像を映し出す処理を行います。

高品質なグラフィックボードを搭載すると、動画編集ソフトのプレビューや書き出しなどの動きが軽くなり、効率よく作業を進めることができます。

使用するソフトに対応する最適なスペックを選びましょう。

動画編集ソフト別推奨パソコンスペック

   Adobe Premiere Pro Adobe After Effects Final Cut Pro
CPU/OS IIntel® 第 6 世代以降の CPU または AMD Ryzen™ 1000 シリーズ以降の CPU Intel または AMD 、Apple Silicon(Rosetta 2 サポート)クアッドコアプロセッサー macOS 11.5.1以降(Mac専用)
メモリ 8 GB の RAM 16 GB の RAM 4GBのRAM
ストレージ 8 GB 以上の空き容量 15 GB の空き容量 3.8GBのディスク空き容量
GPU 2 GB の GPU メモリ(Intel)
8 GB の統合メモリ(Apple シリコン)
2 GB の GPU VRAM Metalに対応するグラフィックカード

では、動画編集にはどんなスペックが必要でしょうか?ソフトごとに紹介します。

表に記載のスペックは最小仕様となり、推奨仕様は別途公式ページで確認できます。

Adobe Premiere Pro

CPU 

最小:IIntel® 第 6 世代以降の CPU または AMD Ryzen™ 1000 シリーズ以降の CPU、

推奨:Quick Sync 搭載の Intel® 第 7 世代以降の CPU または AMD Ryzen™ 3000 シリーズ/ Threadripper 2000 シリーズ以降の CPU、Apple シリコン M1 以降

メモリ

最小:8 GB の RAM、

推奨:HD メディアの場合は 16 GB の RAM、4K 以上の場合は 32 GB 以上、16 GB の統合メモリ(​​Apple シリコン)

ストレージ 

最小:8 GB 以上の空き容量のあるハードディスク。ただし、インストール時には追加の空き容量が必要(取り外し可能なフラッシュメモリを利用したストレージ上にはインストールしない)

推奨:メディア用に追加の高速ドライブ、アプリのインストールおよびキャッシュ用に内蔵高速 SSD

GPU 

最小: 2 GB の GPU メモリ(Intel)  、8 GB の統合メモリ(Apple シリコン)

HD および一部の 4K メディアの場合は 4 GB の GPU メモリ、4K 以上の場合は 6 GB 以上推奨

参考ページ

Adobe After Effects

CPU 

最小:Intel または AMD 、Apple Silicon(Rosetta 2 サポート)クアッドコアプロセッサー

推奨:マルチフレームレンダリングには 8 コア以上

メモリ

最小:16 GB の RAM

推奨:32 GB 

ストレージ

最小 :15 GB の空き容量のあるハードディスク。ただし、インストール時には追加の空き容量が必要。

推奨:ディスクキャッシュ用の追加のディスク空き容量(64 GB 以上)

GPU 

最小:2 GB の GPU VRAM

推奨:4 GB 以上の GPU VRAM 

参考ページ

Final Cut Pro 

OS

macOS 11.5.1以降(Mac専用)

メモリ

最低:4GBのRAM

推奨:4K編集、3Dタイトル、360°ビデオ編集用には8GB

ストレージ

3.8GBのディスク空き容量

GPU

最低:Metalに対応するグラフィックカード

推奨:4K編集、3Dタイトル、360°ビデオ編集用には1GBのVRAM推奨

参考ページ

 

こんな動画編集シーンではノートパソコンがおすすめ

まずは手を動かしたい初心者

動画編集の上達には、実践して数をこなすことが近道です。

ただ、初心者だといきなりハイスペックなパソコンを買っても見合うスキルが取得できるか不安ではないでしょうか。

その場合はノートパソコンで編集を始めるのも一つの方法です。

また、スキルアップ後はノートパソコンをサブマシンとして使うこともできます。

案件を獲得して、徐々にハイスペックな機材やパソコンに買い替えていくとステップアップを実感できます。

色々な場所で撮影や編集をする場合

ノートパソコンの品質が向上しているため、場所をとるデスクトップを購入せずともクオリティの高いモデルを選べるようになりました。

実際に撮影をした動画を現場ですぐ編集する必要がある場合には、携帯性の高いノートパソコンが使いやすいと言えるでしょう。

自宅で作業する場合

動画編集を仕事にできると、自宅からでもリモートでクライアントとやりとりしながら作業も可能です。

この時、ノートパソコンだと自宅内でも場所を変えて作業することができます。

家庭の状況により、一つの場所を作業場として固定しない方が便利な場合もノートパソコンが適していると言えるでしょう。

動画編集初心者はMacかWindowsどちらを選ぶべき?

動画編集に必要なパソコンを購入する際、よく比較されるのがMacとWindowsです。

どちらを選ぶかは、動画編集の目的や好み、予算により異なります。それぞれのメリットをまとめました。

Macのメリット

iPhoneで撮影した動画を編集する場合、接続性が便利です。

iPhoneのカメラの品質も向上しており、動画撮影初心者はまずiPhoneで撮影するシーンも多いのではないでしょうか。

iPhoneで動画を撮影し、編集を行う場合は、データの転送などがしやすいため、Macが便利と言えるでしょう。

また、デザイン性やブランドイメージ、安心感も多くのユーザーに選ばれるポイントです。

Windowsのメリット

拡張性が高く、好みに合わせてカスタマイズを楽しむことができます。

例えば、カメラで撮影した映像を取り込んで編集する場合には、フルサイズのSDカードリーダーがあると便利です。

また、Macよりも幅広い価格の製品があり、目的によってはコストを抑えることができます。

 

動画編集におすすめなノートパソコン

動画編集ソフト使用時にも余裕のある以下のスペックで、お勧めノートパソコンをピックアップしました。

(2022年2月現在の情報です)

IntelCorei7以上/メモリ:16GB以上/ストレージ:SSD256GB以上

MacBook Pro 16インチ

メーカー販売ページ

299,800円(税込)

Apple M1 Proチップ

8つの高性能コアと2つの高効率コアを搭載した10コアCPU

16GBユニファイドメモリ

512GB SSD

16コアGPU

Windowsモデルはテーマを決めておすすめ機種を選びました。

 

軽い

LIFEBOOK WU-X/F3 KC_WUXF3_A019

メーカー販売ページ

183,980円

Intel Core i7-1165G7 (4コア/8スレッド/最大4.7GHz)

16GBメモリ (オンボード) [デュアルチャネル対応]

約256GB SSD (PCIe)

質量 約634g~

 

大画面

HP 470 G8 Notebook PC

メーカー販売ページ

​​¥129,580

インテル(R) Core(TM) i7-1165G7

16GB(8GB×2)

256GB SSD(PCIe NVMe

17.3インチワイドFHD(1920×1080)液晶ディスプレイ(非光沢)

 

価格を抑えたい

dynabook PZ/HU W6PZHU7FBB

メーカー販売ページ

¥108,680

インテル Core i7-1195G7

16GB(8GB×2)

256GB SSD

動画編集初心者が初期投資を抑えてスキルを習得するには?

動画編集に必要なパソコンのスペックは、動画編集の目的により変わります。

どんな動画編集をしたいかにより、必要なソフトを選び、そのソフトを使用しても余裕のあるようなスペックを選ぶことが望ましいでしょう。

動画編集を仕事にしていくことが目的の場合、初心者はいち早く実践ができる環境に身を置き、実践を重ねることが大切です。

Chapter Twoでは、動画編集が初めての方でも実際に仕事を獲得してクリエイターとして活躍できるよう、サポート体制が充実しています。

実践的で案件獲得に繋がりやすい講義だけでなく、営業ノウハウやクライアントへのアプローチの仕方もカリキュラムに含まれます。

初心者のうちからハイスペックなパソコンを購入せず、実際に案件を獲得し、得た収入でパソコンや機材に投資するのも一つの方法です。

スクール受講中は、編集用ノートパソコンの貸し出しが可能です。(受講料の他に保証料が別途かかり、受講終了後に返却いたします。) 

少しでも気になる方は、お気軽に「無料相談」からお問合せください。

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