動画編集を始める上では、PCが欠かせません。
しかし、MacとWindowsどちらを選べば良いのか悩む方もいるでしょう。
自分の好みで選んでも問題ありませんが、それぞれメリットがあります。
今回の記事では、MacとWindowsそれぞれのメリットやOS以外でチェックしておきたいポイントなどについて紹介しています。
これからPCを買おうと考えている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
動画編集におけるMacの利点
まずはMac の利点から見ていきましょう。Macとしては、以下の4つが挙げられます。
- シンプルな操作性
- iMovieとFinal Cut Proが利用できる
- iPhoneとの連携が可能
- 選びやすい
それぞれどのような利点なのか、1つずつ紹介します。
利点1.シンプルな操作性
1つ目の利点は、シンプルな操作性です。
特にMacBookは各種設定やカスタマイズをせずに、操作できます。そのため、購入してすぐに利用した方におすすめです。
なお、MacBookを購入するのであれば、MacBook Proを選ぶようにしましょう。
MacBook ProはMacBook Airよりもハイスペックであり、動画編集もスムーズにしやすくなります。
動画編集をする上ではある程度のスペックも求められるため、できる限り高機能なものを選ぶことをおすすめします。
利点2.iMovieとFinal Cut Proが利用できる
2つ目の利点は、iMovieとFinal Cut Proが利用できることです。
どちらもApple専用の動画編集ソフトで、iMovieは無料で利用できます。
双方の魅力として挙げられるのが直感的な操作性であり、動画編集初心者の方でも簡単に質の高い動画を制作できます。
ややこしい操作性ではないからこそ、まずiMovieから始めて、その後Final Cut Proに移行するという形でレベルアップすることで、スムーズに動画編集のスキルを高められるでしょう。
利点3.iPhoneとの連携が可能
3つ目の利点は、iPhoneとの連携が可能であることです。
毎年バージョンアップしていくiPhoneですが、iPhoneのカメラは評判が高く、手軽に高品質な映像を撮影できます。
その上、Macと連携できることから、スムーズにデータを移行することが可能。
iCloudを利用すれば、わざわざ有線でMacと接続しなくても、クラウド上で動画の保存や共有ができます。
利点4.選びやすい
4つ目の利点は、選びやすいことです。
Windowsはさまざまなメーカーから販売されている上に、それぞれメモリやストレージ、デザインなどが異なります。
そのため、どれが良いのか迷ってしまい、購入するまでに時間がかかってしまうかもしれません。
しかし、Macは異なります。
Macの場合は種類が限られており、メーカーもAppleしかありません。
もちろん、メモリやストレージなどが各製品によって少し異なる場合もありますが、Windowsと比べると選択肢が限られてくるため、選びやすくなっています。
動画編集におけるWindowsの利点
Macには、独自の動画編集ソフトが利用できたり選びやすかったりなどの利点があります。
一方でWindowsの利点は以下のようなものです。
- さまざまな動画編集ソフトを利用できる
- Macと比べて値段が安い
- 種類が多い
- 情報収集しやすい
こちらもMacと同じく、1つずつ見ていきましょう。
利点1.さまざまな動画編集ソフトを利用できる
1つ目の利点は、さまざまな動画編集ソフトを利用できることです。
世の中にある動画編集ソフトのほとんどがWindowsに対応しており、なかにはWindowsしか対応していないものもあります。
そのため、Macよりも豊富な選択肢の中から自分に合う動画編集ソフトを選ぶことが可能です。
例えば、Windowsしか利用できない動画編集ソフトとしてAviUtlが挙げられます。
AviUtlは無料の動画編集ソフトであり、機能を自分でカスタマイズすることが可能。
その上、ソフト自体が軽いこともあり、スペックが低いPCでもサクサク操作できます。
利点2.Macと比べて値段が安い
2つ目の利点は、Macと比べて値段が安いことです。
PCはどうしても費用がかかるものであり、スペックが良いものほど高額になります。
そのことを考えると、WindowsはMacと比べて値段が安く、同じくらいのスペックでもWindowsのほうがリーズナブルに販売されている場合もあります。
そのため、できる限りコストを抑えたい方にはWindowsがおすすめです。
ちなみに、値段が安いことを重視して安易に中古PCを購入するのはおすすめできません。
そもそもPCは消耗品であり、安く購入してもすぐに何らかの問題が生じる恐れがあります。
ある程度内部のことに詳しい方ならば対応可能ですが、そうではない方だと中古PCをうまく扱えないため、基本的には新品のPCを購入するようにしましょう。
利点3.種類が多い
3つ目の利点は、種類が多いことです。
別の項目で触れたようにWindowsのPCは数多くあり、東芝や富士通、DELLなどさまざまなメーカーから販売されています。
種類が多い影響ですぐに決められないかもしれませんが、その一方で理想的なものを見つけやすくなるでしょう。
また、Windowsの場合はBTOのPCを購入するという手段も挙げられます。
BTOとは受注生産のことであり、その人の要望に応じてパーツをカスタマイズしたPCを購入できます。
有名なメーカーとしては、マウスコンピューターやパソコン工房などがあり、聞いたことがある方もいるかも知れません。
利点4.情報収集しやすい
4つ目の利点は、情報収集がしやすいことです。
Windowsは多くのユーザーがいるため、その影響で動画編集に関する情報を集めやすいです。
そのため、なにか困ったことがあっても、すぐに見つけられます。
OS以外にチェックしておきたいポイント
ここまでMacとWindowsのことを紹介しましたが、動画編集向けのPCを探す上ではOS以外のこともチェックする必要があります。
具体的にはどのようなポイントをチェックしておけば良いのでしょうか。
グラフィックボード
グラフィックボードは、3Dゲームや3DCG処理などの映像処理に特化したパーツのことを指します。
動画編集の場合は必要不可欠なパーツというわけではありませんが、あったら便利な存在です。
もしグラフィックボードがあれば、エンコード時間が短縮されたり、プレビューがなめらかになったりなどのメリットがあります。
動画編集におけるグラフィックボードは、目的に応じて選ぶのがおすすめです。
例えばフルHDの動画編集を行うならNVIDIAのGeForce GTX 1660 SUPERやGTX 1660などが挙げられます。
さらに4K動画を編集するなら、NVIDIAのGeForce RTX 3070が向いています。
メモリ
メモリは動画編集において必要不可欠な存在です。
メモリもいくつかの種類があるため、目的に応じて選ぶようにしましょう。
例えば、YouTubeに投稿する動画を制作するのであれば、16GBのメモリで問題ありません。
CPU
メモリと同じく重要なCPUは、上記で紹介したグラフィックボードにも影響するパーツです。
基本的にメモリは最新のものであれば問題なく、intelならばCore i5かi7であれば問題ありません。
一方で古いCPUだと動画編集ソフトが動かない恐れがあるため、注意が必要です。
ストレージ
動画編集のデータを保存する上で重要なストレージは、容量が多いほど安心できるでしょう。
しかし、ストレージは容量が多いほど高額になります。
動画編集のことを考えるのであれば、HDDなら2TBあれば大丈夫でしょう。
一方のSSDは、250〜500GBのものがおすすめです。
もちろん、それ以上のSSDもありますが、どうしても高額になります。
PCはノートとデスクトップどっちが良い?
PCを選ぶ上でノートPCかデスクトップPCか悩むかもしれません。
どちらも魅力的な存在で利用目的のことを考えて選ぶ必要がありますが、今回のような動画編集を目的としている場合は、どちらが良いのでしょうか。
動画編集なら断然デスクトップがおすすめ
今回のような動画編集目的の場合、基本的にはデスクトップPCがおすすめです。
その理由として、大きなモニターで作業できる上に後から機能を拡張することもできるためです。
また、ノートPCは熱がこもりやすいため、そのような意味でもデスクトップPCをおすすめしています。
ノートPCで動画編集したい場合はどうすれば良い?
もちろん、ノートPCでの動画編集も可能であり、持ち運びたい方にとってはノートPC一択でしょう。
もしノートPCを購入するのであれば、できる限りハイスペックのものを選びしましょう。
そうすることで、スムーズな動画編集を実現できます。
また、ノートPCを購入するのであれば、CPUをチェックしましょう。
ノートPCはデスクトップPCのようにCPUを交換できません。
そのため、できる限り優れたCPUを搭載したノートPCを買うのがおすすめです。
After Effectsの場合はさらなるスペックが必要!
ここまでは動画編集向きのPCについて紹介してきましたが、After Effectsを利用する場合は、さらなるハイスペックのPCを探す必要があります。
最後の項目ではその理由について紹介しているので、After Effectsを利用する方は、ぜひここまで読んでみてください。
After Effectsで動画編集よりもスペックが求められる理由
After Effectsで一般的な動画編集よりもスペックが求められる理由は、機能性が挙げられます。
After Effectsは動画編集+3DやVFXなどができるソフトです。
一般的な動画編集以上のことができる一方で、それ相応のスペックが必要なのです。
具体的な推奨スペックはAfter Effectsの公式サイトに掲載されているため、購入時の基準としてチェックしておきましょう。
After Effectsを始めるならChapter Twoで学ぼう!
もしこれからAfter Effectsを始めようと考えているのであれば、Chapter Twoを受講してみてはいかがでしょうか。
Chapter TwoはAfter Effectsに特化したスクールであり、ただスキルを習得できるだけではなく、プロの動画クリエイターとして欠かせないスキルや知識を学べます。
動画クリエイターとして独立したい方にピッタリであるため、気になる方は一度問い合わせてみましょう。
動画編集目的でOSを選ぶ際は慎重に
OSは動画編集目的だと、それぞれ利点が異なるため、慎重に選ぶ必要があります。
その上、メモリやCPUもPCを選ぶ上で重要なポイントとなるため、それらも考慮しなからPCを選ぶようにしましょう。
そうすることで、理想的なPCに出会いやすくなるはずです。