WEBデザイン 2022.09.14(水)

簡単?!Photoshopで画像に「ぼかし」を入れる方法を丁寧に解説

Photoshopの使い方が分からず、写真加工に戸惑っていないでしょうか?

Photoshopを活用することで、簡単に画像を鮮やかにする・引き立てることができます。

今回は、Photoshopツールを使ったぼかしのやり方を丁寧に解説。

Photoshop以外で、ぼかしが可能なソフトとあわせて参考にしてください。

Photoshopで画像にぼかしを入れるツールの使用方法

Photoshopツールを使うことで、見せたくない部分にぼかしを入れられます。

写真にぼかしが可能なPhotoshopツールは以下の3つです。

・ツール1「ぼかしツール」
・ツール2「ぼかしフィルター」
・ツール3「スマートフィルター」

Photoshopツールの特徴をそれぞれ見ていきましょう。

Photoshopツール1.ぼかしの範囲と強さが調整可能「ぼかしツール」

小さい画像をぼかす時に役立つのが「ぼかしツール」です。

ぼかしツールは、1ピクセル単位でぼかせるので、一部にぼかしをかけたい時に便利です。

例えば、女性の顔の一部をぼかしたい場合、幅200、強さ100%のように選択すると、一部にぼかしがかかります。

細かくぼかしが可能で応用がきくため、利便性は高いでしょう。

しかし、1ピクセル単位のため、大きな画像には手間がかかってしまいます。

ぼかしツールを使用する際は、画像サイズに注意しながらツールを使用しましょう。

Photoshopツール2.ぼかしの選択範囲を作る「ぼかしフィルター」

広い面積にぼかしを入れる時は「ぼかしフィルター」がおすすめです。

ぼかしフィルターは、大きい画像にぼかしを入れる時に役立ちます。

なぜなら、上記のぼかしツールとは異なり、4つの角を選択するだけで選択範囲を設定できるためです。

具体的なやり方は、多角形選択ツールを使い、ぼかしを入れます。

まずは、Photoshopを開き、左ツールバーから多角形選択ツールを選択しましょう。

多角形選択ツールを選択後、ぼかしたい箇所を選択し範囲を設定。

マウスで、選択したい箇所の角(4つ)をクリックすると、選択範囲設定は完了です。

次にぼかしフィルターを適用します。

メニューバーの「フィルター」からぼかし→ぼかし(ガウス)の順にクリックすると適用できます。

Photoshopツール3.後からでも修正可能「スマートフィルター」

ぼかし処理後でも文字を入れたり、加工できたりするツールが「スマートフィルター」です。

画像に直接ぼかしを入れる「ぼかしツール」「ぼかしフィルター」とは異なり、スマートオブジェクトに対しぼかしをかけます。

レイヤーにぼかしをかけるのではないため、スマートオブジェクトに内包されるデータには影響をおよぼしません。

そのため、後からぼかしの強さを変更したり、フィルターの効果を無効にできたりします。

スマートフィルターの適用方法は、画像のレイヤーパレットから右クリックでテキストメニューを開きます。

メニューを開くと「スマートオブジェクトに変換」が表示されるのでクリック。

スマートオブジェクトに変換できれば、ぼかしの効果や範囲などが選択できます。

Photoshopで画像背景にぼかしを入れる5つのステップ

画像背景にぼかしを入れると、被写体が際立ち、魅力的な画像に仕上げられます。

Photoshopで背景画像にぼかしを入れる手順は、以下5つのステップです。

・手順1.ぼかしギャラリーを選択
・手順2.円中心焦点の範囲設定
・手順3.ぼかし領域設定
・手順4.ぼかしフェード調整
・手順5.ぼかし度合い調整

手順1からそれぞれ詳しく解説します。

Photoshop手順1.フィルターからぼかしギャラリーを選択

まずは、Photoshopのファイルから画像を開きましょう。

画像を開いた後は、「フィルター」「ぼかしギャラリー」の順に選択します。

ぼかしギャラリーを選択すると、オプションに「虹彩絞りぼかし」と表示されるのでクリック。

虹彩絞りぼかしを使用して、注意を引きたいポイントを作り、残りの箇所をぼかします。

Photoshop手順2.円中心焦点の範囲設定

虹彩絞りぼかしを適用すると、画像に円形のぼかし領域といくつかの点が表示されます。

表示された円の中心を「ピン」と呼びます。

ピンはダーツの的のようなものをイメージすると、分かりやすいでしょう。

設定した時の的の中心は、画像がくっきりと見えますが、中心から離れるほどぼやけの度合いが大きくなります。

円の範囲を上手く調整することで、中心がより際立つでしょう。

後は円の中心をクリックし、ぼかしたい位置にドラッグすると、中心が固定されます。

Photoshop手順3.円外側のぼかし領域を設定

円外側のぼかし領域は、ぼかし効果が100%になる境界線です。

つまり、円外側に境界線を作った状態は、ぼかし効果が最大限適用された状態になります。

ぼかし領域外側の調整方法は、円外側の小さい点4つにカーソルを合わせクリック。

小さい点をクリックすると、双方向の矢印に変化するため、領域の調整が可能になります。

設定後は、クリック・ドラッグで領域を楕円形に伸ばしたり、反時計回りに回転させたりできます。

領域をキープしつつサイズ変更する場合は、円周の線をクリック・ドラッグで移動しましょう。

Photoshop手順4.円内側のぼかしフェードを調整

円内側のぼかしフェード調整は、ぼかし領域内側の大きな点を調整します。

ぼかしの効果は、円内側の点から外側に向かうほど、0%から100%へと数値が変わります。

ぼかしフェード領域は、上記の点をクリック・ドラッグすることで幅調整が可能です。

フェードのかかり具合は、点を焦点に近づけるほどぼかしフェードが滑らかに、離すとぼかしにフェードがかかります。

残りの作業は好みに合わせて、フェードを滑らかにするのか、弱くするのかを設定しましょう。

Photoshop手順5.ぼかしの度合いを調整

ぼかし領域のピンを囲んでいるハンドルで、ぼかしの度合いが調整可能です。

ぼかしの調整方法は、ぼかしハンドルを時計回りにクリック・ドラッグすると、ぼかし度合いが大きくなります。

ぼかしハンドルを反時計回りにすると、ぼかし度合いが小さくなります。

上記のようにハンドルを動かしながら、ぼかしの度合いを調整しましょう。

ツールバーにあるぼかしスライダーでも、ぼかし度合いの調整ができるのでお試しください。

【豆知識】Photoshopで背景色を削除する方法:エキスパートモード

Photoshopで背景を削除する時は、編集する写真を通常のレイヤーに変換する必要があります。

その際に役立つのがエキスパートモードです。

エキスパートモードは、Photoshopの機能で色を補正したり、特殊効果を作成したりできます。

まずは、Photoshopエキスパートモードで、画面右下の「レイヤー」をクリックし、「背景からレイヤーへ」を選択しましょう。

新規レイヤーの画面が表示されたら、OKボタンをクリックします。

OKボタンを押すと通常レイヤーに変換され、キーボードのDeleteキーを押すことで削除できます。

Photoshop以外でぼかしを入れられるソフト3選

Photoshop以外でもぼかしを入れられるソフトは複数存在します。

そこで、Photoshop以外でぼかしが可能な便利ソフトを以下3つご紹介します。

・手軽にぼかし
・PhotoDirector
・Skitch

ソフトの特徴をそれぞれ見ていきましょう。

おすすめ1.直感的に操作可能「手軽にぼかし」

マウスのクリック・ドラッグで複数箇所にぼかしをかけられる「手軽にぼかし」です。

手軽にぼかしは、四角、楕円の形から選択し、写真にぼかしを入れます。

広範囲にぼかしを入れる時は、指定した範囲以外すべてぼかせる機能も完備

ぼかす強度は0から80の中から好みに合わせて調整できます。

加えてインストールの必要がなく、「いちいちインストールするのは面倒だ」と感じる方にもおすすめのソフトです。

名前の通り「手軽」に画像加工したい方は、ぜひお試しください。

おすすめ2.スマホにも対応した使い勝手抜群「PhotoDirector」

スマホ、PCに対応した初心者でも扱いやすいソフト「PhotoDirector」です。

PhotoDirectorは、写真の色味などの細かい設定はもちろん、写真加工も簡単にできます。

ぼかしのやり方は、上部のぼかしツールを選択後、ブラシタブからぼかせます。

ぼかしの強さは、0から100まで選択でき、サイズもブラシタブからスライダー式で調整可能です。

後からぼかし調整をしたい時は、ぼかしツールから「消しゴム」を選択することで、簡単にエフェクト削除ができます。

スマホでも編集したい方は、ぜひPhotoDirectorを活用してみて下さい。

おすすめ3.ちょっとした画像加工に最適「Skitch」

「Skitch」は、画像に図形を書き込んだり、モザイク処理を簡単にできるソフトです。

Skitchでぼかしを入れる時は、メニューバーからモザイクボタンをクリックし、ドラッグするだけでぼかし処理ができます。

一方、非常に簡単なソフトであるものの、モザイク編集機能がないため、一回モザイクをかけると訂正できません。

そのため、モザイクをかける時は、ある程度の完成図をイメージしておきましょう。

訂正したい時は、「メニュー」→「編集」→「取り消し」の順で処理が可能なので、活用してみてください。

Photoshopを活用して、高度な写真加工をしたいへ

本記事では、初心者向けにPhotoshopでぼかしを入れる方法を解説しました。

Photoshopでのぼかし方のポイントは、以下3つです。

・Photoshopツールの特徴を把握し、目的に合わせて使い分けること
・Photoshopで画像背景にぼかしを入れる時は、正しい手順を踏むこと
・Photoshopで画像背景を削除する時は、エキスパートモードを使うこと

Photoshopで簡単な写真加工はできますが、高度な写真加工には知識が必要です。

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