フリーランスは年々増加傾向にあり、終身雇用の崩壊も影響し、今後ますます増えていくでしょう。
しかし、フリーランスWebデザイナーについてあまり知られていない・Webデザイナーとして独立するための情報は、そこまで多くありません。
本記事では、フリーランスのWebデザイナーの基礎知識を解説します。
あわせて、どのようなスキルが必要なのか・独立は可能なのか、リアルな年収を深掘りします。
ぜひこの機会に、Webデザイナーとしての稼ぎ方や、独立成功の秘訣をみていってください。
フリーランスWebデザイナーとは?【基礎知識】
Webデザイナーとは、企業や個人から依頼を受けて、Webサイトのデザインを受注し制作するクリエイターのことです。
主に以下のような作品を制作しています。
- ホームページ制作
- オウンドメディア制作
- 企業の広告用ページ
- バナー広告
- ロゴ・アイコン
インターネット時代、活躍の場は多岐にわたります。
経験や実績がついてくると、Webデザイナーの進捗管理や修正などを担当するWebディレクター・Webデザイナーの経験を活かして講師業をする方がいます。
未経験から始める方も多く、幅広い年齢の人がWebデザインを学習しています。
フリーランスは個人で仕事を請け負う人
フリーランスとは、個人で仕事を請け負う人達です。
働く時間や場所にとらわれず、さまざまな働き方ができるのがメリット。
中小企業庁のフリーランス人口の調査結果をみてましょう。
画像引用:小規模企業白書2019 | 中小企業庁
2019年のフリーランスの人口は440万人にも及び、フリーランス数は増加傾向にあるといわれています。
今後、フリーランスの数は増えていくでしょう。
そのため、今会社員の方も、フリーランスとして活躍する情報を集めておくのは必要かもしれません。
フリーランスWebデザイナーで独立は可能?
Webデザインやフリーランスに関する内容を解説しました。
ここからは、Webデザインのスキルがフリーランスでも通用するのか、フリーランスとして活動する場合の注意点などを解説します。
フリーランスWebデザイナーはスキルを持っていれば問題ない
Webデザインのスキルを持っていれば、フリーランスとして活動していくことはできるでしょう。
Webデザインの需要は高いため、仕事に困ることも少ないはず。
ただし、Webデザイナーに限らずフリーランスの世界では実力の高い人に仕事は多いです。
そのため、実務経験や業務経験があると仕事は得やすいでしょう。
フリーランスで独立を考えるのであれば、業務経験を積んでからがおすすめです。
フリーランスWebデザイナーは事務処理や営業をする必要がある
フリーランスは、個人で仕事を請け負うのが基本です。
会計・税の処理に加え、クライアントを見つける営業を、個人でする必要があります。
Webデザインスキルを磨きながら、慣れない事務処理や営業をしていくのは大変です。
そのため、独立した当初は「こんなはずではなかった」と感じる方がいます。
しかし、仕事を継続的にもらえるようになると、徐々に上手くいくはずです。
また、会社員時代にやってもらっていたことを、自分一人でやっていくことがフリーランスの働き方だという認識が必要です。
フリーランス・会社員Webデザイナーのリアルな収入はどのくらい?
ここからは、実際にフリーランスと会社員のWebデザイナーの収入をみていきましょう。
フリーランスを検討されている方や、Webデザイナーを目指している方の参考になれば幸いです。
フリーランスWebデザイナーの平均年収は約240万円〜
「未経験からWebデザイナー」によると、フリーランスの平均年収は案件によって変わるので一概には言えないとし、平均的な相場で考えると、月収20〜60万円くらいになるといわれています。(参考:未経験からWebデザイナー)
年収にすると、240万円〜720万円くらいです。
フリーランスになると、収入は自分次第で決まります。
大きく稼ぎたいと考えるなら、稼働率を上げていくことで収入はのびていきやすいです。
そのため、フリーランスの明確な収入は個人によりさまざまですが、活躍次第ではいくらでも稼げる可能性があります。
会社員Webデザイナーの平均年収は約440〜500万円
求人・転職サイトの「クリ博ナビ」の、会社員Webデザイナーの平均年収をみてみると、444万円〜506万円のようです。(参考:WEBデザイナーの平均年収!収入を上げる方法についてもご紹介|クリ博ナビPRO)
厚生労働省の調査では、日本の平均年収は433万円といわれています。(参考:図表1-8-2 平均給与(実質)の推移(1年を通じて勤務した給与所得者)|厚生労働省)
キャリアを積んでいけば日本の平均年収よりも稼げるはず。
会社員Webデザイナーは、制作会社や広告代理店など、働く場所によって仕事内容はさまざまです。
そのため、自分に合う働き方を見つけることが大切です。
独立しても安心!フリーランスがWebデザインで収入を安定させる2つの方法
ここまでは、Webデザイナーの収入を解説しました。
ここからは、Webデザイナーが安定して収入を得ていく方法を解説します。
フリーランスは収入が不安定です。
しかし、これから紹介する2つの方法を使えば、安定した収入が得られやすくなるはずです。
ぜひ試してみてください。
フリーランスが収入を安定させる方法1.継続案件をもらう
フリーランスが収入を安定させるには、まず継続的に案件をもらえるようになるのが重要です。
そのためには以下の点に気をつけましょう。
- 成果物のクオリティを上げる
- 丁寧なコミュニケーションを心がける
- 納期は絶対に守る
クライアントから信頼を得ることで、継続的に案件をもらえます。
小さなことですが、少しずつ積み上げていきましょう。
フリーランスが収入を安定させる方法2.ポートフォリオサイトを作成する
ポートフォリオサイトとは、成果物を見せるためのサイトのことです。
どのくらいのスキルを持っているのか、どのような実績があるのかを、わかりやすく書いておきましょう。
ポートフォリオサイトを作成すると、営業をするときに役立ちます。
フリーランスがWebデザインで成功するために必要な3つのスキル
ここからは、フリーランスがWebデザインで成功するために必要なスキルを解説します。
成功のポイントとなるスキルは、大きく分けて以下3つです。
- デザインの基礎スキル
- ディレクションスキル
- 営業スキル
順番に詳しくみていきましょう。
フリーランス・Webデザインに必要なスキル1.デザインの基礎スキル
まずは、Webデザインの基礎スキルを身につけるのが重要です。
具体的なスキルは、以下3つです。
- コーディング
- グラフィックデザイン
- ワードプレスのカスタマイズ
コーディングとは、Webサイトの骨組みや見栄えを整えるスキルのことです。
グラフィックデザイナーは、画像加工や編集ソフトを使用し、使用する制作物を作ります。
イラストやロゴの挿入・画像の加工をするには、グラフィックデザインのスキルが必要になってきます。
WordPressは、コーディングのスキルがなくてもWebサイトを立ち上げられるツール。
身につけるスキルとしておすすめなのは、コーディングかグラフィックデザインです。
フリーランス・Webデザインに必要なスキル2.ディレクションスキル
フリーランスとして成功していくには、Webデザインのスキルだけでは収入には限度があります。
大きく稼ぎたいと考えているならディレクションの立場になるのがオススメです。
Webディレクターになると、月収で100万円も夢ではありません。
ただ、デザイナーの進捗管理やデザインの修正・マニュアルの作成など業務の幅が広がります。
自分の案件を抱えていると、かなり忙しくなります。
「着実にステップアップして今よりも稼ぎたい」と考えているのであれば、Webディレクターのキャリアも視野に入れてみてはいかがでしょうか。
フリーランス・Webデザインに必要なスキル3.営業スキル
フリーランスになると、営業は基本的に自分自身ですることになります。
営業方法はさまざまで、たとえば以下です。
- クラウドソーシングサイトと呼ばれるインターネット上で働きたい人をマッチングする仕組みを使用
- 直接店舗に出向いてWebサイトの提案する
就業経験がある方は、会社員時代のクライアントを引き継ぎ仕事をもらうケースも。
未経験やフリーランスになりたての頃は、上手くいかない時もあるでしょう。
ただ、営業活動・仕事を続けていくうちに、案件獲得数・収入も増えていくはずです。
フリーランスになってWebデザインで稼いでいくには総合力が必要!
フリーランスやWebデザイナーの基礎知識・Webデザイナーの収入・フリーランスやWebデザイナーに必要なスキルを解説しました。
ポイントは以下です。
- Webデザイナーは企業や個人からサイト制作を請け負う仕事
- フリーランスは個人で事業を行い仕事を請け負う人
- Webデザインで独立は可能だが、事務処理や営業を頑張らなければいけない
- フリーランスの平均年収は240万円、活躍しだいでは青天井
- フリーランス・Webデザインで成功するためには、デザインだけではなく総合力が大切
フリーランスの働き方は、必要な知識さえ身につけてしまえば恐れる必要はありません。
また、フリーランスを目指す方にとってはWebデザインのスキルは相性が良いでしょう。
ぜひ、Chapter TwoでWebデザインを学んでみてください。