動画編集 WEBデザイン ライティング

動画マーケティングとは?メリットや成功事例などを解説

動画マーケティングとは?メリットや成功事例などを解説

5Gの登場やYouTubeの人気など、さまざまな要因もあって動画マーケティングが注目されています。
しかし、結局のところどのようなものなのか把握していない方もいるではないでしょうか。

そこで今回は、動画マーケティングの基本情報やメリット・デメリット、成功事例などを解説します
動画マーケティングがどのようなものなのか知りたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

目次 表示

動画マーケティングとは?

動画マーケティングとは、動画を用いて集客やPR活動などを行うことです
マーケティングであるため、ただ動画を公開して終わりというわけではありません。
マーケティング手法の1つであるKPIを定めて効果測定や分析を実施し、次につなげていくことが必要になります。

動画マーケティングに多くの企業が取り組む背景には、年々上昇傾向である動画広告市場が挙げられます。
実際に株式会社サイバーエージェントによる調査によると、2020年が2,954億円であったのに対し、2025年は1兆465億円に達する見込みとされています。
このことからもわかるように、動画広告は今ホットな市場であり、さまざまな企業が動画マーケティングに取り組んでいます。

 

動画マーケティングのメリット

動画マーケティングのメリットとは、次の5つです。

  • 認知度向上や購買促進などの効果が得られる
  • 多くの情報量を伝えられる
  • 配信プラットフォームが豊富にある
  • 効果検証がしやすい
  • マス広告に比べてコストが低い

それぞれどのようなものなのか、1つずつ見ていきましょう。

 

メリット1.認知度向上や購買促進などの効果が得られる

1つ目のメリットは、認知度向上や購買促進などの効果が得られることです。
動画は、商品やサービスの認知度を高めたいときやブランディングをしたいときに最適なコンテンツです。
そのため、動画マーケティングを取り入れることで、商品やサービスの認知度向上や購買促進などにつなげられます

その上、動画は人の記憶に残りやすいというところも魅力的なポイントです。
忘れにくいからこそ、動画を1度見ただけでブランドの世界観や商品の魅力などを覚えておもらいやすくなります。

 

メリット2.多くの情報量を伝えられる

2つ目のメリットは、多くの情報量を伝えられることです。
動画はテキストや画像よりも多くの情報を伝えることができ、音やナレーションを組み合わせれば、提供する情報の内容をより深くユーザー印象付けられます。
このことから、さまざまな情報をユーザーに伝えたい場合にも動画が役立ちます

 

メリット3.配信プラットフォームが豊富にある

3つ目のメリットは、配信プラットフォームが豊富にあることです。
動画はYouTubeやTwitter、Instagramなど動画を配信できる場所が数多くあります。
プラットフォームによって出稿する際の費用やアプローチできるメインのユーザー層が変わるため、そこまで考えて動画広告を配信することにより、大きな効果が得られやすくなるでしょう

また、動画を配信できる場所はオンライン上だけではありません。
デジタルサイネージや街頭ビジョンといった、オフラインの配信場所もあります。
例えば、多くの方に知ってもらいたい場合には、街頭ビジョンで配信することで不特定多数の人に見てもらいやすくなります。

 

メリット4.効果検証がしやすい

4つ目のメリットは、効果検証がしやすいことです。
別の項目で触れたように、動画マーケティングにおいて効果検証は重要です。
動画コンテンツは記事コンテンツと比べて効果を細かく検証しやすく、今後の戦略に活かしやすいというメリットがあります
効果検証はしやすいからこそ、戦略的なミスを減らすことができ、予算を無駄に使ってしまうことも防げます。

メリット5.マス広告に比べてコストが低い

5つ目のメリットは、マス広告に比べてコストが低いことです。
マス広告は高額なものが多く、予算が限られている中小企業だと出稿しにくいのが現状です。
また、動画となるとテレビCMしか出稿できず、15秒のCMでも安くて数十万円かかってしまいます。

一方で動画マーケティングの場合はネットを活用するため、マス広告をわざわざ使う必要がありません。
ネット上の動画広告はマス広告よりもコストを抑えて出稿できることから、中小企業でもチャレンジできます
そのこともあり、株式会社電通が発表した「2021年 日本の広告費」によると、2021年に初めてインターネットの広告費がマスコミ4媒体(新聞・雑誌・テレビ・ラジオ)の広告費を初めて上回りました。

 

動画マーケティングのデメリット

動画マーケティングにはさまざまなメリットがある一方、デメリットもあります。
簡単に挙げると次の4つです。

  • 動画制作する上でのスキルが必要
  • 外部に依頼する際にはコストがかかる
  • 動画を制作するための時間がかかる
  • 初めての方だと何から始めれば良いのかわからない

それぞれどのようなデメリットなのか、こちらも1つずつ見ていきましょう。

 

デメリット1.動画制作する上でのスキルが必要

1つ目のデメリットは、動画制作する上でのスキルが必要であることです。
動画マーケティングを行うためには、動画コンテンツが欠かせません。
しかし、動画は誰でも簡単に作れるものではなく、制作スキルが求められます
特にビジネス向けに使うのであれば、ある程度のクオリティのものでないと、反対に動画内で紹介している商品やサービスのイメージダウンにつながる恐れがあります。

 

デメリット2.外部に依頼する際にはコストがかかる

2つ目のデメリットは、外部に依頼する際にコストがかかることです。
「自分で動画を作れないから外部に依頼しよう!」となるかもしれませんが、その際には必ずコストが発生します
具体的なコストは作りたい動画の内容次第であり、クオリティが高いものや有名な方が出演するものはどうしてもコストが高くなってしまうでしょう。
もし外部に依頼するのであれば、複数社に相談して見積もってもらい、それぞれどのくらいの費用がかかるのか比較して決めるのがおすすめです。

 

デメリット3.動画を制作するための時間がかかる

3つ目のデメリットは、動画を制作するための時間がかかることです。
動画制作はある程度の時間がかかるものであり、内容次第では数ヶ月かかってしまう可能性があります
そのため、動画を用意する際にはある程度の時間的な余裕が必要になります。

 

デメリット4.初めての方だと何から始めれば良いのかわからない

4つ目のデメリットは、初めての方だと何から始めれば良いのかわからないことです。
「動画マーケティングをしたい!」と思っても、初めて行う方の場合何から始めれば良いかわからないでしょう。
闇雲に始めても無駄に予算を使ってしまうだけであり、思うような効果が得られない可能性があります

 

動画マーケティングの主な手法

上記で述べたように、初めての方にとって動画マーケティングは何からすればよいのかわからない場合がほとんどでしょう。
そこでこの項目では、動画マーケティングの主な手法を紹介します。

 

動画広告を出稿する

一番わかりやすい方法が、動画広告を出稿することです。
YouTubeやアプリなど、動画広告を出稿できる場所はさまざまあります。
そのため、出稿する際の費用や表示される場所などをチェックし、どの形なら効果が得やすいのか考えてみましょう

例えばYouTubeの場合、TrueViewディスカバリー広告やTrueViewアクション広告、バンパー広告などが用意されています。
それぞれ表示される場所や特徴が異なっており、例としてTrueViewディスカバリー広告は、YouTubeのモバイルアプリのトップページや関連動画欄などに表示されます。

 

WebサイトやLPに埋め込む

WebサイトやLPに動画を埋め込む方法も、動画マーケティングの手法の1つです。
動画があることで、サイトやLP内の情報をわかりやすくまとめて伝えることが可能
記事コンテンツと組み合わせることも可能であり、記事の内容がさらに把握しやすくなります。

また、Webサイトによっては広告を出稿できる箇所の一部が動画に対応している場合があります。
例えばYahoo!広告では動画広告に対応しており、スマートフォン版のYahoo! JAPANトップページやYahoo! JAPANが提供している一部のサービスのタイムライン上に動画広告を出稿できます。

 

自社のSNSで発信する

SNSの広告として動画を活用することも可能であり、画像やテキストよりも興味を持ってもらいやすくなります。
SNSは情報が数多く表示されるものであるため、広告であってもユーザーに目立つものでなければ、気づいてもらえない可能性があります。
そのことを考えると、動画はユーザーに大きなインパクトを与えやすいため、多くのユーザーに見てもらいやすいでしょう

 

メールマガジンで配信する

メールマガジンにも、動画マーケティングが活かせます。
ルマガに動画を活用することで、メルマガの反応率をアップできます
その上、長いLPを読むストレスも減らせて情報を1つの動画にまとめられるという利点もメリットです。

メルマガに活用する場合は、YouTubeの動画リンクを貼ったりGIF動画で紹介したりなどの方法が挙げられます。
例としてGIF動画の場合、動画よりも消費するデータ量が少ないこともあり、ユーザーが気軽に再生しやすいというメリットがあります。

 

インフルエンサーに依頼する

インフルエンサーを活用した動画マーケティングも手法の1つです。
インフルエンサーを活用することで、インフルエンサーのファンに自社の商品やサービスの魅力を伝えられます

この際にチェックしておきたいのが、インフルエンサーのファン層とターゲット層がマッチしているかどうかです。
例えばファンの多くが男性のインフルエンサーに女性向けの化粧品を紹介してもらっても、思うような効果は得られないでしょう。
一方でファンの多くが女性の場合、大きな効果が得られる可能性が期待できます。

 

オフラインの媒体も活用する

ここまでオンライン上での手法を紹介してきましたが、デジタルサイネージや街頭ビジョンのようなオフラインの媒体も動画マーケティングで活用可能です。
例えばデジタルサイネージの場合、公共スペースや空港などに設置されることが多いため、視認性が高く、多くの人に見てもらいやすいというメリットがあります
また、設置場所が自由で広告スペースも小さいこともメリットであり、幅広い場所に展開できます。

 

動画マーケティングの成功事例

動画マーケティングはさまざまな企業が取り入れており、複数の成功事例があります。
これから取り組む方は、以下の内容を参考にしてみてください。

事例1.ぴあの屋ドットコム株式会社

ぴあの屋ドットコム株式会社では、動画にて中古ピアノを紹介しています。
動画にすることで中古ピアノの見た目や音色などを伝えることができ、中古ピアノが欲しい方のニーズに応えています。
ユーザー目線で動画を作っていることもあり、動画を公開した後に付き5台だったピアノの売り上げが最高47台に跳ね上がりました

 

事例2.株式会社JTB

株式会社JTBでは、アニメーションを用いて「ふるぽ」というふるさと納税のポータルサイトを紹介しています。
アニメーションは、目に見えない商品やサービスを解説する際におすすめの方法です
そのため、サイト紹介以外にも、クラウドサービスを紹介したいときにも活用できます。
ストーリー構成もしっかりとしており、ふるさと納税を理解した上でサービスを紹介するという流れになっています。

 

事例3.株式会社ベルク

株式会社ベルクは、ストーリー調の採用動画を公開しています。
就活活動している方が共感しやすい内容となっており、YouTubeでは150万回以上も再生されています。
動画を作る上でユーザーに共感してもらうことは重要なポイントであるため、ターゲットがどのようなことに共感してもらえるのか考えるようにしましょう。

 

事例4.株式会社グロービス

株式会社グロービスも上記と同じく採用動画ですが、内容が異なります。
株式会社グロービスの場合は社員へインタビューする動画となっており、実際の社員の考えや想いなどを伝えています。

採用動画でインタビューを取り入れると、その企業で働くことを具体的に考えさせるような内容の動画にできます
既に志望を考えている方に対する一押しとして活用できるため、採用動画を作ろうと考えているのであれば、インタビューを取り入れてみることも検討してみましょう。

 

事例5.トヨタ自動車株式会社

トヨタ自動車株式会社は、YouTubeの動画広告のマイナスポイントをうまく活用した動画を作成しました、
YouTubeの動画広告の中には、5秒間視聴しないとスキップできないものがあります。
すぐにスキップできないからこそ、人によってはイライラしてしまうでしょう。

しかし、トヨタ自動車株式会社の場合は5秒間だけで車の魅力を紹介しています。
おまけにスキップボタンを代わりにタッチしてくれる動作までついています。
結果としてバジェットを59%まで抑えつつ、インプレッションが59%も増加しました

 

事例6.freee株式会社

freee株式会社では、確定申告や個人事業主の資金調達といった、自社のソフトを利用するターゲットに関連した情報をYouTubeで紹介しています。
freee株式会社のソフトを利用するターゲットと情報を伝えたいターゲットがマッチしていることもあり、効果的に自社のソフトをPRできています。

その上、freee株式会社の場合は定期的に動画を投稿しているところも注目すべきポイントです。
定期的に投稿することでユーザーが飽きてしまうことを防ぎつつ、ファンの獲得につながります

 

事例7.株式会社オープンエイト

株式会社オープンエイトは、動画でBtoBサービスである「Video Brain」を紹介。
タクシー向けの広告ということもあり、音を出せない環境でも内容を把握できるようにするために、すべて字幕がつけられています

また、タクシーで配信するということもポイントです。
タクシーを利用するのはビジネスマンが多く、「Video Brain」を利用してもらいたいターゲットとマッチします。
そのため、ターゲットであるビジネスマンにサービスを知ってもらうだけではなく、その場で調べてもらうきっかけにもつながります。

 

動画マーケティングを成功させる上でのポイント

動画マーケティングを成功させるためには、次のようなポイントが挙げられます。

  • 目的を明確にする
  • ユーザー層を設定する
  • 目的に合わせてKPIを設定する
  • 伝えたい情報を絞る

それぞれどのようなものなのか、1つずつ紹介します。

 

ポイント1.目的を明確にする

動画マーケティングにおいて、目的の明確化は重要な存在です
目的があいまいなままでは、どのようなことをすればよいのかハッキリと決められず、思うような効果が得られません。

なお、動画マーケティングの目的は次の3つが挙げられます。

  • 販売促進
  • 商品やブランドなどの理解促進とファンづくり
  • サービスの認知拡大

例えば販売促進を目的としている場合、多くの人に知ってもらうために視認性の高い動画を作ったり、SNSを活用して拡散してもらったりなどの方法を考えることができます。
このように目的はよって今後の戦略をどうするか決めていく上でも重要になるため、目的は必ず明確にしましょう。

 

ポイント2.ユーザー層を設定する

動画マーケティングにおいては、ユーザー層の設定も重要です。
どのような人に動画を見てもらいたいのか決めておくことで、動画の内容や配信先も決まります
例えば若者をターゲットとしている場合、若いユーザーが多いTikTokが活用できるでしょう。
内容に関しても、若者に支持されているインフルエンサーや芸能人などを起用することで、注目されやすくなります。

 

ポイント3.目的に合わせてKPIを設定する

動画マーケティングでは、KPIの設定が欠かせません。
再生回数やコンバージョン率など、目的に応じて細かくKPIを設定するようにしましょう。
KPIを決めずにマーケティングを行っても、今行っている施策が成功しているのか把握できません
その上、目標がないからこそ、社員のモチベーションも上がりにくくなり、作業効率が下がってしまう恐れがあります。

 

ポイント4.伝えたい情報を絞る

動画はさまざまな情報を伝えられるため、多くの情報を1つの動画に詰め込みたくなるかもしれません。
そのような考えはNGであり、無理に多くの情報を詰め込むと、結局何を伝えたい動画なのかわからなくなってしまいます
そのため、動画を作る際には伝えたい情報を絞るようにしましょう。
伝えたい情報がはっきりしていれば、視聴者にも伝わりやすくなります。

 

動画マーケティングで効果的な成果を得よう!

動画マーケティングにはさまざまなメリットがあり、多くの成功事例もあります
ただ、動画マーケティングを本格的に取り組むためには、動画制作スキルやリテラシーが求められます。
それらは動画編集スクールで習得できるため、もし興味があるならば、ぜひ以下の記事もチェックしてみてください。

【417人が選ぶ】動画編集スクールのおすすめランキング【2022】通うメリットや学んでおきたい編集ソフトを紹介! – Chapter Two – クリエイター人材育成スクール