動画制作は誰でも簡単にできるようになっており、「自分でも作ってみたい!」と考えている方は多いでしょう。
しかし、その際に「絵コンテって必要なの?」と思う方がいるかもしれません。
そこで今回は、動画制作に絵コンテは必要かどうかの答えや絵コンテを作る際のチェックポイントなどを解説します。
気になる方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
動画制作に絵コンテは必要!その理由は?
動画は誰でも簡単に作れるようになりましたが、絵コンテは必要な存在です。
その理由として、以下の3つが挙げられます。
・ディレクターやクライアントとの意思疎通につながるため
・動画全体の構成を客観的に把握しやすくするため
・動画の重要なシーンをイメージしやすくなるため
それぞれどのような理由なのか、1つずつ解説します。
理由1.ディレクターやクライアントとの意思疎通につながるため
1つ目の理由は、ディレクターやクライアントとの意思疎通につながるためです。
動画制作の仕事を引き受けた際、どのような形で動画を作っていくのか絵コンテでディレクターやクライアントに伝えることで、動画のイメージを想像しやすくなります。
このことは、ディレクターやクライアントだけの話ではありません。
絵コンテによって、他のキャストやスタッフも制作の流れや動画全体のイメージができるようになります。
そうなれば、映像制作がスムーズに進行しやすくなるでしょう。
理由2.動画全体の構成を客観的に把握しやすくするため
2つ目の理由は、動画全体の構成を客観的に把握しやすくするためです。
テキストだけの台本だと、動画全体の世界観や演者の動きなどを細かくイメージするのが難しいでしょう。
しかし、絵コンテの場合は絵で細かい部分まで表現できるため、クライアントと動画制作者との間における認識のズレを防げます。
理由3.動画の重要なシーンをイメージしやすくなるため
3つ目の理由は、動画の重要なシーンをイメージしやすくなるためです。
動画を作る上では、最も重要なシーンがあります。
しかし、その部分でクライアントと動画制作者でイメージのズレがあると、良い作品が作れないかもしれません。
そこで活躍するのが絵コンテです。
絵コンテがあるとクライアントが最も重要なシーンをどのように演出するのか把握しやすくなり、「もっと激しくして欲しい!」といったような要望もしやすくなるでしょう。
絵コンテを作る前のチェックポイント
もし初めて絵コンテを作るのであれば、以下のポイントを踏まえて取り組みましょう。
・動画を作る目的がハッキリしているか?
・ターゲットのことを理解しているのか?
・配信媒体のことを理解しているのか?
それぞれどのようなものなのか1つずつ紹介します。
チェックポイント1.動画を作る目的がハッキリしているか?
1つ目のチェックポイントは、動画を作る目的がハッキリしているかどうかです。
なぜ動画を作るのかハッキリさせておかないと、どのような絵コンテを作ればよいのか悩んでしまいます。
また、目的があいまいな状態で動画を作っても、具体的なメッセージを伝えられない動画となってしまい、思うような効果が得られない可能性があります。
そのため、必ず動画を作る目的をハッキリとさせておきましょう。
この部分に関しては、クライアントへのヒアリングの際に聞いておくのがおすすめです。
きちんとクライアントと話し合うことで、どのようなことを目的としているのか把握できるでしょう。
チェックポイント2.ターゲットのことを理解しているのか?
2つ目のチェックポイントは、ターゲットのことを理解しているのかどうかです。
ターゲットへの理解は動画を作る目的と同じく重要なことであり、どのような人に見てもらいたいのか明確にしておかないと、的外れな動画を作ってしまうことになります。
極端な例ですが、女性向けの化粧品を紹介する動画を男性向けに作っても思うような効果は得られないでしょう。
動画のターゲットに関しても、クライアントへのヒアリングの際に聞いておくのがベストです。
また、クライアントと話し合うことでターゲットを細く設定できる可能性もあります。
もしクライアントが提示したターゲット層があいまいならば、話し合って細かい部分まで決めていきましょう。
チェックポイント3.配信媒体のことを理解しているのか?
3つ目のチェックポイントは、配信媒体のことを理解しているのかどうかです。
動画を配信できるプラットフォームはさまざまあり、YouTubeやInstagram、TikTokなどが挙げられます。
それぞれ特徴があるため、配信媒体のことを理解しておくことでどのような絵コンテを作ればよいのかイメージしやすくなるでしょう。
絵コンテの作り方
上記で紹介したチェックポイントを確認したら、絵コンテを作っていきましょう。
絵コンテを作る際にはいくつかのステップがあるため、初めて作る方は以下の流れに沿って作ってみましょう。
1.シナリオ原稿を作る
まず行うのはシナリオ原稿を作ることです。
絵コンテはシナリオに沿って作っていくため、シナリオ原稿が必要です。
そのため、先に軸である全体のセリフやナレーションを入れたシナリオ原稿を作りましょう。
読者の中には「先に絵じゃないの?」と思うかもしれませんが、先に絵から決めてしまうとセリフやナレーションによっては不自然なものになってしまう恐れがあるためです。
ただ、シナリオ原稿に関してはクライアント側である程度考えてもらい、その後で制作者側が添削するという流れがおすすめです。
そうすることで、クライアント側が伝えたいメッセージや想いなどを制作者が把握した上で、より良いものに調整できます。
3.カット割りを決める
次はカット割りを決めていきます。
この際に知っておきたいのが、1カットごとの時間です。
基本的に動画の1カットの長さは3秒までであり、長くても1カット5〜6秒が限度です。
それ以上長いと動画の動きが無くなってしまいます。
絵コンテのカット割りに関しては、まず時間を計って各シーンで区切ります。
その後、アップや引きなど演出を入れましょう。
この際、背景に何があるのか書いておくことでわかりやすい絵コンテとなります。
4.動画のイメージに沿った絵を書いていく
上記まで済ませたら、ようやく絵を書いていきます。
もし動画に説明文のテロップが入るのであれば、映像だけでなく、文字が入る場合も想定して書くようにしましょう。
絵コンテの作る際のコツ
絵コンテを作る際には、いくつかのコツがあります。
コツを覚えておくことで質の高い絵コンテを作れるようになるため、ぜひここまでチェックしておきましょう。
セリフやナレーションを実際に読んでみる
セリフやナレーションを作る際には、実際に読んでみるのがおすすめです。
声に出して読むことで、誤字脱字や違和感などを見つけられます。
メッセージを詰め込みすぎない
動画は短時間で多くの情報を伝えられますが、だからといってメッセージを詰め込みすぎるのはNGです。
詰め込みすぎてしまうと、結局何を伝えたい動画なのかわからなくなってしまいます。
できれば伝えたいことを1つ決めた上で、絵コンテを作っていくのが良いでしょう。
細かい表現にそこまでこだわる必要はない
絵を描く際、細かい部分までこだわりたくなるかもしれませんが、そこまでする必要はありません。
それよりも、カットごとの動きや位置関係などを伝えることが大切です。
あくまでクライアントやディレクターなどに動画の全体像を伝えるために使うものであるため、どのような動画になるのか把握できるような絵にすればOKです。
起承転結もしくは序破急の流れに沿って作る
絵コンテは、基本的に起承転結もしくは序破急の流れに沿って作ります。
双方とも似たような流れであり、ストーリーが4分割か3分割かの違いです。
ついつい難しく考えてしまうかもしれませんが、起承転結もしくは序破急の流れに沿って考えることで、スムーズに作れるかもしれません。
3つの法則を覚えておく
絵コンテを作る際に役立つ3つの法則として、時系列の法則と引きから寄りの法則、そしてアクション・リアクションの法則が挙げられます。
時系列の法則は広告動画を作る際の法則であり、名前のとおり時系列に沿って作るというものです。
引きから寄りの法則は、撮影するシーン全体を広く映してからあるものに接近する流れにすることで、注目を集められます。
最後のアクション・リアクションの法則は登場人物が何かをしたら、他の登場人物がそれに反応するというものです。
悩むときは他のクリエイターに相談してみる
もしどのような絵コンテを作ればよいのかわからないのであれば、他のクリエイターに相談してみるのがおすすめです。
相談することで、何か良いアドバイスがもらえるかもしれません。
ただし、仕事のことをすべて伝えるのは契約内容的にできない場合もあるため、その点には注意しましょう。
動画を作る際には絵コンテのことも忘れずに!
今回は、動画制作に絵コンテは必要かどうかの答えや絵コンテを作る際のチェックポイントなどを解説しました。
絵コンテは動画を作る際に必要であり、ディレクターやクライアントとの意思疎通といった役目を持っています。
だからこそ、これから絵コンテを作ろうと考えている方は、この記事の内容を踏まえて作ってみましょう。
なお、Chapter Twoでは動画制作におけるスキルや知識などを学べます。
Chapter Twoは動画クリエイターになるためのさまざまなことが学べるスクールであり、一人ひとりの目標管理を実施して
現役のプロたちが受講生の学習をサポートしてくれます。
動画制作の経験が無い方でも受講できるため、気になる方は一度無料相談会に参加してみてはいかがでしょうか。